入梅3日目は梅雨の中休みの一日でした。午前中は所用があったので、午後に耐暑・耐湿訓練、それにウォーキングを兼ねて広島市安佐北区可部の福王寺山(496.2m)を歩いてきました。山中には弘法大師(空海)を開基とする真言宗御室派の福王寺があり、安芸の高野山とも呼ばれているようです。この名刹参拝と山頂踏破を目指しました。〔6月7日(木)〕
↓ 金堂や御影堂などの大伽藍が並ぶ福王寺の境内です。安芸の高野山と呼ばれるのも頷けます。
↓ 登山口は国道191号線の福王寺口から入った住宅団地の最奥の地点。ここから福王寺への不動坂参道が伸びています。
↓ 不動坂参道が車道とぶつかった所に展望台が設けられています。
↓ 展望台からは白木山塊や高松山、可部市街地などの大眺望が広がっていました。
↓ 尾根筋につけられた長い参道には多様な樹々が次々と展開して行きました。ここは桧の林が続きます。
↓ 登山口から1時間ほどで車道の終点の駐車場に出ました。ここからは山岳寺院に相応しい趣きのある参道が山上へと延びていました。
↓ 弘法大師が本尊の不動明王を彫った折に、池の中から金色の亀が現われたとの逸話が伝わっています。駐車場脇にその「金仙の亀」が安置されていました。甲羅を撫でると幸運を招いてくれるとのことでした!
↓ 参道を登る程に霊地らしい雰囲気が感じられてきました。
↓ 山上直下の崖の下に仁王門が設けられていました。
↓ 仁王門を潜ると急な石段が山上へと延びていました。
↓ 仁王門からの石段を登り切ると目の前に唐様式の立派な金堂が現れました。
↓ 境内の一角を鮮やかに彩っていたヤマボウシ(ミズキ科)とモミジのコラボレーションです。
↓ 境内を奥に進んで行くと年中水と湛えているという金亀池の池畔に出ました。
↓ 四国88か所を模した石仏が置かれた尾根道を辿って福王寺山の頂へとアプローチしました。
↓ 尾根道を辿ること20分程で四等三角点のある福王寺山々頂に到達しました。電波中継塔が建ち、樹々が切り払われて眺望が開けていました。
↓ 福王寺山々頂からの眺望です。眼前に水越山(526.0m)が構え、その先には東郷山へと続く山並みが見えていました。
↓ 福王寺山々頂から引き返して再度福王寺境内に下りてきました。
↓ 境内に立つ樹齢数百年と言われている杉の古木です。「燈明杉」と呼ばれ広島市指定の天然記念物となっています。
↓ 境内の小池に咲くスイレン(スイレン科)。
↓ 登山口付近から望んだ可部の街並みです。遥か呉娑々宇山、ニヶ城山の山塊も望めます。