修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

樹氷に包まれた大万木山を歩く(その1)

2018-01-16 20:50:32 | 山歩き

 1月10日頃から1週間ほど強い寒波に包まれて西日本の山々にも深い雪が積もりました。その寒波が去ろうとする中を島根・広島県境にある大万木山(おおよろぎさん)を歩いてきました。寒波が残してくれている筈の稜線上を満艦飾に彩る樹氷や霧氷の饗宴を見てみたいとの想いからでした。5年前の1月に訪ねた時の感動が殊の外大きかったことから、その再現を願っての再訪でもありました。

↓ 島根県飯南町頓原の深い谷間の最奥の民家まで除雪された道路脇に車を停めさせてもらって、ここからワカンを履いて山行開始です。標高557mの地点でした。気温は氷点下6℃。


↓ 午前7時40分過ぎのスタート、目指す大万木山(1,218.0m)辺りの上空が一時朝焼けに彩られました。

 ↓ 権現滝が懸る谷筋に沿って暫くは雪に覆われた車道を登って行きます。谷間の樹々はここからもう雪と氷を纏っていました。

 ↓ スタートしてから約25分で門坂駐車場に達しました。標高635メートル地点です。無雪期にはここが瀧見コースの登山口となります。山頂まで3.1キロメートル。

 ↓ 冬季には訪れる登山者は少ない山ですので厳しいラッセルを覚悟してきましたが、幸いなことに週末頃に踏まれたトレースがありました。我々は遠慮なくそのトレースを使わせて頂きました。

 ↓ 谷の上の稜線に朝日が当たってきました。上空は青空、気持ち良い朝でした。この天気が山頂まで続いて欲しいと強く思いました。

 ↓ 険しい崖をトラバースするトレースから谷底の権現滝を俯瞰しました。雪に埋もれてはっきりしませんが、ここを大きな音をたてて滝が落下していました。

 ↓ 権現滝の懸る険しい谷筋を過ぎたところに避難小屋が建っています。樹々に囲まれて雪を被った可愛い小屋です。標高802m程の地点です。

 ↓ 細くなってきた谷川沿いの樹々の小枝には霧氷の花が咲いていました。

 ↓ 登山道が林道の終点部に出たところで、真っ白な樹氷に覆われた大万木山の山頂部とその懐の斜面が望めました。あの樹氷の下を歩くことを考えると心躍ります。

 ↓ 直ぐに林道を離れて門坂峠へと向かう登山道に入りました。途中で等検境からの道を併せ効率良く高度を稼いで行きました。

 ↓ 上空が晴れて樹間に青空が見えると雪景色は一段と明るく感じられました。

 ↓ 高度を稼いで遂に等検境から延びてきている尾根上に出ました。標高945m程度の地点でしょうか。

 ↓ スタート地点から約2時間半で門坂峠の地蔵尊展望台に到着しました。標高983m程度でしょうか。

 


雪深い可部後背連山

2018-01-15 18:36:42 | 散歩道

 強烈な寒波が去ろうとする広島市北郊の高陽の街を散策していると、可部の町の後背に聳える堂床山(859.6m)の白さが妙に目立っていました。あまり雪の積もらない山ではあるものの、今回の寒波はこの山をもこんなに目立つ姿にしたようです。堂床山から続く可部冠山(735.7m)や小掛山(765m)もたっぷりの雪を被っているようでした。この山域にしばらく行っていないことを反省しつつ眺めました。

↓ 山頂部はたっぷりの雪を被った堂床山です。高陽の街からも目立つ山でした。

↓ 堂床山から北東に延びる可部冠山、小掛山へと続く尾根筋もたっぷりの雪を被っていました。中腹の明神ダムの堰堤も見えました。

↓ 高陽の街から望む可部の後背の連山です。


しまなみ海道余情

2018-01-14 16:48:28 | 散歩道

 年末年始共にしまなみ海道を往復しました。今冬の特色の一つかと思いますが、わが家がしまなみ海道を渡る時にはいつも寒波に覆われていました。寒風吹く中で所用を思うようには果たせなかったことは残念でした。そんな年末年始に渡ったしまなみ海道を見慣れた景色ではありますが振り返ってみました。

↓ ライダーも走る来島海峡大橋です。冷たい空気の中、ランダーの皆さんはお元気です。

↓ しまなみ海道では唯一のアーチ橋の大三島橋です。愛媛県の伯方島と大三島の間を結んでいます。

  ↓ 愛媛県の大三島と広島県の生口島を結ぶ多々羅大橋です。建設当時は世界最長の斜張橋でした。生口島の観音山との対比が大好きです。

 ↓ 橋上を走りながらワイヤーを見ているとその形状は様々に変化します。縦縞に見えるこの景観も端正で良いものです。

↓ 広島県の生口島を走る路上から因島を望んでみました。対岸が因島の中心地の田熊町でしょうか。

 ↓ 間もなく大浜パーキングエリアという辺りまで来ると前方の山上に因島大橋の橋脚が見えてきます。


雪を呼ぶ風

2018-01-13 15:26:54 | 散歩道

 愛媛から広島へ帰って驚きました。晴天下のしまなみ海道、尾道、三原、竹原を快適にドライブして、東広島から広島市に入った途端に俄かに曇よりとした冬の空になり、忽ちに雪を含んだ曇に覆われました。広島市はまだ雪国のままでした。今日もまだまだ震えるような寒さが続いています。寒波はまだまだ広島から去ってくれないようです。

↓ 剪定されたプラタナスの並木の続くわが散歩ルート。前上方遥かの山稜には雪雲が懸り始めているようです。

↓ 太田川河畔まで行くと対岸の緑井の上の阿武山はすっぽりと雪雲に覆われていました。雪を呼ぶ冷たい風が川を渡って行きます。

↓ 太田川の川面を見ればマガモのつがいが仲良く浮かんでいました。昨年多くの子どもたちに恵まれた夫婦が戻ってきているようです。

↓ マガモから少し上流方向に離れたところには黒い水鳥のグループが遊泳していました。この鳥はオオバンでしょうか。寒風吹く中ながら元気でした。


寒波に震える日々

2018-01-12 09:30:00 | 散歩道

 1月10日から西日本をも震え上がらせている寒波はなかなかに強烈です。まだ居座っているのでこの先も幾日か注意が必要なようです。TV等などの天気予報で注意喚起がある中ながら、所用があってこの天気の中を広島から愛媛へ移動しました。その旅の間に出会った今回の寒波の一端をカメラに納めてみました。

↓ 間もなく四国・今治に上陸する直前の来島海峡大橋の橋上です。上空は雪雲なのでしょうか、ちょっと不気味にも感じる厚い雲に覆われていました。

↓ 今治から松山へ山越えしてアプローチする国道317号線の水ヶ峠トンネルを抜けて松山市に入るとそれまで今治側には一切なかった雪が現れました。(1月10日)

 ↓ 一夜明けて平地には心配していた積雪はなかったものの、日課の散歩中に見上げると寒風吹く中皿ヶ嶺連峰は厚い雪雲に覆われていました。(1月11日)

 ↓ 山の天気は刻々変化しますが、雲の動きを見ていると山上はかなり吹雪いている様子でした。

↓ この辺りは石鎚颪や皿ヶ嶺颪が吹いて冬場は特に寒い所と言われています。この日も荒れる皿ヶ嶺が寒々と見えました。

↓ 散歩中に出会った山茶花の並木です。沢山の花弁が落下しピンクに染まったマウンドが暫しこの日の寒さを忘れさせてくれました。