修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

唐音水仙公園(島根県益田市)を訪ねる

2018-01-21 04:58:08 | 散歩道

 島根県益田市の唐音水仙公園までドライブして咲き進んでいる日本水仙の花を見てきました。国の天然記念物の唐音の蛇岩の周りの海岸部の斜面3ヘクタールに、地域の人々の手で約2百万本の日本水仙が植えられており順次見頃を迎えています。寒気が停滞して残念ながら薄曇りの空の下でしたが、ひと足早い春の息吹だけは感じてきました。〔1月18日(木)〕

↓ 海岸の斜面に広がる水仙畑から唐音の蛇石が露出する海岸部を見渡しました。沖の日本海に浮かぶのは高島でしょうか。

↓ 広い花畑ゆえに水仙の咲き具合には跛行性があり、今はこの辺りが最もよく咲いている所でした。

↓ 海岸部の花畑ゆえに、やはり花と海岸の景観とのコラボレーションが見所でしょうか!

↓ 海岸に近い所から見上げたお花畑の中心部です。この斜面と更にこの上の高台の斜面一杯に水仙が咲き誇ります。

↓ お花畑の中ほどから唐音の蛇石のある海岸部を俯瞰しました。

↓ 咲き誇る日本水仙と荒波の打ち寄せる岩場の景観のコラボです。

↓ 無いものねだりながら、晴れていればもっと輝く景色になっただろうかと思います。水仙の花も良いものです!

↓ 水仙の花咲く尾根越しに高島を遠望する。

↓ 西に続く海岸線を背にして咲く水仙です!

 

 


樹氷に包まれた大万木山を歩く(その5)

2018-01-20 11:45:05 | 山歩き

  山頂避難小屋で少し遅れて山頂へ行っていた同行のN川さんと落ち合って下山の途に就きました。下山の道でも美しい氷と雪の世界に感嘆すること頻りでした。霧に包まれた山域は上りの時点よりも広くなっていました。ガスに巻かれてはいましたが午後になって気温は上がってきているようで、樹々から落下する雪や氷も多くなっていました。我々も少なからずその爆弾の直撃を受けることとなりました。標高が1000メートル近くまで下ってくると、樹々に付着した氷が朝方に比べて格段に少なくなっていました。下る程に益々樹氷や霧氷は少なくなって行きました。順調に下って、山頂避難小屋から2時間で車を停めていた麓に下山することが出来ました。〔1月15日(月)〕


↓ 山頂避難小屋で同行のN川さんと落ち合って下山の途に就きました。

 ↓ 純白の森の中ではどの方向を見ても感嘆する景色が展開していました!

 ↓ 同じような景色が繰り返されるようではありましたが、ちょっとしたバランスの違いが新鮮な感動を生むようでした。

 ↓ 下るほどにガスが開けてくると頭上に青い空が見えるようになりました。森に生気に蘇ってくるように感じました。

↓ 青空の下に白い森が広がっていました。霧の中の森とはまた違った美しさを感じました。
 

↓ 陽光の下で白い森はより白く感じられました。こんな重厚な森がこの標高にあったことに改めて驚きました。

 ↓ 実に美しく透明感のある霧氷の森でした。何となく安堵する優しい冬の景観ですね!

↓ 夏には出会えない元気なブナに出会いました。雪山ならではの出会いでした。

↓ 神々しいまでに凍てついたブナの幹にここでも出会いました。厳しい大万木山の気象条件ならではの景観でしょうか!。

 ↓ 午後になって気温も上がってきて、樹々に付着した氷や雪が森のあちこちで落下するシーンを多く見るようになってきました。

 ↓ 標高が1000メートル程になると、氷や雪を落とした樹々越しに周囲の眺望が開けてきました。

 ↓ 門坂峠から右手に毛無山に続く尾根筋が延びていきます。

↓ 門坂峠から望む三瓶山は朝方はシルエットでしたが、午後になって雪の峰として見ることが出来ました。

 ↓ 門坂峠からの晴れ渡った北方の眺望です。遠く日本海が広がっていました。

 ↓ 朝方は雪だるまの中に閉じ込めれていた林道終点部に設置された道標が雪玉が割れて出現していました。

 ↓ 門坂駐車場まで下ってくると、雪の積もった車道を歩くことになりました。

 ↓ 無事に車を停めた除雪終点部に下山することが出来ました。 


樹氷に包まれた大万木山を歩く(その4)

2018-01-19 12:06:12 | 山歩き

    麓をスタートしてから4時間16分かかって大万木山々頂に到達出来ました。トレースがあってのこの所要時間は、やはり難渋したということでしょう。山頂は勿論無人で、ガスに巻かれてミルキーな世界でした。山頂広場を囲む森の樹々は厚い雪と氷の衣を着ており、森全体が純白の状態となっていました。山頂から少し離れたところにある大万木山の名物の蛸ブナに会いに行こうとしましたが、そこへはトレースがなく、最初に踏み出した一歩が深く雪の中に埋まってしまったので、この時は単独状態であったこともあり、先が危険と判断して訪ねることを諦めました。山頂避難小屋へ移り昼食を摂りました。山頂部の重厚な白い世界に暫し滞在出来たことは楽しいことでした。

↓ 大万木山々頂の無垢な雪の広場とそこを囲む白き妖精のような樹々。

 ↓ 山頂広場に立つ山頂標識が雪の中から掘り出されていました。週末に登り来た先人のなせるところでしょうか!?

 ↓ 掘り出された山頂標識!

 ↓ 山頂広場の少し離れたところにある指導標も掘り出されていました。

 ↓ 山頂広場に立つブナの古木に付着した大量の雪や氷が大きな音を立てて落下しました。真下にいたら雪だるま状態は間違いなかったでしょう。果たして無事であったかどうか・・・・、ちょっと怖い体験でした。

 ↓ この真白き森は真綿で包まれたようにも見えました。妖精が住んでいても不思議はない雰囲気でした。

 ↓ 山頂広場から避難小屋へはこの純白の森の中に分け入ります。何故か神聖な世界に入って行くような感じがしました。

 ↓ 山頂避難小屋に再会!外側の3分の1程が雪に埋もれていましたが、ドアは内開きであったので小屋に入ることが出来ました。

 ↓ 山頂避難小屋の内部です。きれいに整理、掃除されていました。

 ↓ 内側から見た雪がこびり付いた避難小屋の窓です。

 ↓ 避難小屋の入口から外を見るとガスに巻かれたミルキーな世界が広がっていました。

 ↓ 昼食後に避難小屋から外に出てみると、こんなに重厚感のある樹氷を纏った樹に出会いました。

 ↓ 避難小屋の周りの森は凍てついて白い壁のように感じられました。

 ↓ 頭上にも白い氷の天井が被さっていました。


樹氷に包まれた大万木山を歩く(その3)

2018-01-18 08:30:08 | 山歩き

   暫し平らかな尾根筋を通り過ぎると、いよいよ最終局面の山頂に向けた登り勾配に入って行きました。標高1,080メートルから山頂の1,218メートルまで、この間の標高差は140メートル弱ありました。登り勾配が始まる頃になって森にガスが巻き始めました。最初は白い地表を泡立て気味に微かにフェイドアウトさせる幻惑的な効果がありましたが、登って行くに従ってガスが濃くなって行き、いつしか森の樹々がガスの中に吸い込まれてその影が薄くなって行くようになりました。将に幻想的な、否ミルキーな世界でした。足元の雪は深くなり、トレースはやや緩くなって行きました。急勾配を一歩進むに強い蹴り込みが必要になり、上げる脚は高くなりました。その分進む速度は落ちました。この登り勾配に約1時間を要しました。登っている時にはもっと長くかかっているように感じていました。濃いガスの中に山頂直下の避難小屋の影が見えた時の強い安堵感は、何と表現したら良いか・・・!


↓ 平らかな白い森が登り勾配になってきました。いよいよ山頂に向けた最後の登り局面に入ったようです。

 ↓ 高度を上げるに従って、樹々が纏う氷の衣はより厚くなって行きました。

↓ 白い森の中にガスが立ち込めてきました。幻惑的な光景に変わって行きました。

 ↓ 高度を上げるに従ってガスはより濃くなって行きました。

 ↓ 森の中は完全にガスに巻かれて、トレースがなければ行くべき方向感もなくなってしまいそうな状況となってきました。

↓ 樹々は完全にガスの中に取り込まれて、その影が薄くなって行きました。 ミルキーな世界となりました!

↓ なかなか山頂に到達できそうにない気分ながら、一歩一歩辛抱強く足を蹴上げて登って行きます。雪と氷を纏った樹々はただ黙して立っているだけでした。

 ↓ ガスに巻かれた森の奥に微かに山頂避難小屋の影が確認出来ました。この時の安堵感と言ったら・・・!

↓ 真白き樹々に囲まれて建つ山頂避難小屋です。見方次第ではとてもメルヘンチックな景観です。 登山者には安心と安全をもたらしてくれる存在です。

↓ 避難小屋の周りは背の高い樹々が林立する素晴らしい森です。こちらの景観の方がメルヘンチックかも知れません

 ↓ 白い雪と氷を纏った樹々が壁のように続く山頂部の森の中を山頂へと向かいます。山頂広場はもう直ぐこの先です!

 ↓ 山頂部はもうこれ以上ないような白い世界となっていました。この巨樹を回り込めば山頂広場のようです。

 ↓ 大万木山の山頂広場に出ました。ここもガスに巻かれてミルキーな世界でした。


樹氷に包まれた大万木山を歩く(その2)

2018-01-17 11:42:24 | 山歩き

  門坂峠から山頂まであと1.5㎞程の距離があります。この先は尾根伝いの上り勾配となり頭上の霧氷や樹氷が徐々に増えていくこと間違いありません。また、足元の雪の量も増えていくことでしょう。夏道であれば、暫く尾根の西側を巻いてからジグザグを切りながら毛無山からの尾根との合流点の小ピークに達し、そこからは高原散歩が楽しめる平らな尾根道が暫く続くことになります。しかし、雪中行は得てして最短ルートを選ぶ傾向があり、我々の先行者のトレースもジグザグを切るルート取りはせず、西斜面を直登気味に尾根上に出ていました。、

↓ 門坂峠から望む等検境(916.7m)です。大万木山から尾根伝いに行くことが出来ますが、まだ未踏の山です。

 ↓ 門坂峠からは三瓶山の好眺望が得られます。この日は津の郷山(957m)の先に薄っすらとシルエットとなっていました。

 ↓ 雪を纏うた地蔵堂を後にして、その後方に延びる道を山頂へと登って行きます。

 ↓ 標高が1,000mを超えてくると俄かに樹々の枝に着いた霧氷が多くなってきて、森全体が乳白色になってきました。

 ↓ 標高1030m地点で夏道はジグザグを切って高尾根を目指しますが、この日のトレースはジグザグを切らず西斜面を直登気味に登って行っていました。

 ↓ 白色の森の中を登って行きました。直登気味の斜面は意外にもきつく、トレースがあるとは言えかなりの力仕事となりました。ただ次々に展開する美しい雪景色に疲労感はあまり感じませんでした。

 ↓ ジグザグを切った夏道が登って行く小ピークが左手にマウンドのように見えました。辿り行くトレースはもう直ぐ平らな尾根道筋に出る頃です。

 ↓ 標高1,080m程の尾根筋に出たようです。霧氷を纏った樹々の枝はもうクリスタルのカーテンのようです。

 ↓ 平らかな尾根筋が続きます。凍り切った森の樹々を壊さぬように怖々と縫うて山頂に向かって進みました。

 ↓ 頭上もまた全面真っ白な世界です。

 ↓ 平らかに広々とした森がどこまでも続いている錯覚を覚えてしまいました。真白く美しい森が広がります。

 ↓ 上を仰ぎ見てもどこまでも白い森が広がっています。少し陽光が射してきて、森に活気が生まれたように感じました。

 ↓ 自然の造形は図らずもこんなに力強く、迫力に満ちたものになりました。

 ↓ 森を進むほどに乳白色の密度がより濃くなっていきました。森の空気も凍ってしまって森全体が白くなってきたかのようです。

 ↓ 濃密な白色の森です。ガラスの世界のようでもあります。

 ↓ 凍てついたブナの古木の幹の表面です。霧と風と冷気のなせる作品!白い森に活気を運び込みます!