古川河川公園の散策の前後にその水源である太田川に敷設された高瀬堰の周辺を少し歩きました。広島県民の命の水である太田川の治水、利水、土師ダムから送られて来る発電放流水の逆調整を目的に1970年から1975年の5年の歳月をかけて建設された多目的堰です。ここから分配される水の行方を追って行くと、この川が如何に偉大で大切かということが分かります。〔7月4日(日)〕
↓ 太田川の河口から13.6㎞地点に設けられた高瀬堰を上流部から俯瞰しました。
↓ 全長286メートルの堤に可動式の6つの主ゲートと1つの流量調整ゲートを備えた堰の構えです!
↓ 「1」から「8」まで番号がふられた水門が仰々しく並んでいます!
↓ 梅雨の季節ですが、このところ雨量が少ないせいか、今は殆どの水門は閉じられていました。
↓ 水門の前面には高瀬大橋が敷設されています。安佐南区と安佐北区を結ぶ貴重な橋です!
↓ 下流側から高瀬堰を見渡しました。水門の高さは5.5メートル、流水調整ゲートからだけ放流されている様子で他の水門の前面には砂利が現れていました。
↓ 高瀬大橋から高瀬堰の貯水池を眺望しました。総貯水量1,980千㎥とのことですが、なかなかその量を実感出来ません!貯水池に貯められた水は、広島市や呉市、東広島市、竹原市及び瀬戸内海の島々を含む5市5町に送られ、約160万人に利用されているとのことです。
↓ 堰の左右両側に魚道が設けられています。太田川の鮎は有名ですが、これらの魚の通路となります。これは左岸側の魚道ですが、その右側には幅2mの船通しも設けられています。
↓ 左岸側から眺めた高瀬堰です。
↓ 貯水池を眺めていると一羽のアオサギが左岸に飛来してきました。
↓ どうする積りかと思いながら眺めているとアオサギがすぐに飛翔態勢に入りました!
↓ 高く飛は飛ばず、すぐ近くの左岸側の魚道を一望できる手摺に止まろうとしていました!
↓ 魚道を覗き込んでいましたが、漁が期待出来そうにないと判断したのか、暫くして立ち去って行きました。
↓ 無機質な施設ですが、右岸側の護岸には夾竹桃(キョウチクトウ科キョウチクトウ属)の花が咲いていました。