まさにこの二千年 善悪の坩堝の中で人の魂は精錬されて来た。
おそらくそれ以上にも歴史は遡られるだろうが それらは未来人として
タイムマシンを操作し得た時 自ら確認すれば良いことなのだ。
二千年を経て人の魂は眞の善を抽出し得たのだろうか。
多くの人々は首(こうべ)を垂れ「善の結晶は得られませんでした」と
力なく呟くだろう。
だが悲しむ勿れ 坩堝など存在しなかった。善も悪も人間が裁くものなど
最初からその実体はないものだった。人が人でなくなり人間として
自然量子の恩恵を自ら捨て忘却してしまうまでは善も悪もなく
『人』は自然量子の光の海と大気にただ包まれていたのだ。
多くの深層を忘れてしまった人間よ。
過ぎ去りし二千年の時空を超光速で量子基盤ごと巻き戻せ。
そして忘れていた魂の記憶を取り戻し決定的な誤りを正すのだ。
約束されていたこの時代この『今』 過去の幻想が消えゆくまでに
あなたがこの地に降りた意味を想い起こせば未来はジャンプする。