オオムラサキのメス。
今日も草刈りに精を出している。先祖が残した僅かばかりの荒れ地があるが さらに荒れて雑木林にしてしまうわけにはいかないので最低限の管理をしているのだ。 荒れ......
今日も草刈りに精を出している。
先祖が残した僅かばかりの荒れ地があるが
さらに荒れて雑木林にしてしまうわけにはいかないので
最低限の管理をしているのだ。
荒れた畑に出るや 蝶が待ってましたと飛んでくる。
黄色や白や代わる代わる目の前で舞い踊りそれを見ているだけで自然量子波に
満たされるのだ。
今日は秋の風も吹くせいか珍しいお客さんもあった。
大型のその蝶は多分「オオムラサキ」のメスではないだろうか。
オスのようにあでやかな紫色はなく地味ではあるが存在感がある。
彼女は警戒心が強いのか他の蝶のように舞うようなことはしない。
近くにフワッと止まり気高い姿を存分に見せてくれるだけでも
うれしいものだ。
メスがこうして現れるということは当然オスもいるだろう。
もしかしたらいつの日かオスの個体が忽然と現れて
その美しい姿(日本の国蝶である)を拝することが出来るかもしれない。
… … … … …
美しい蝶はそれだけで存在感が知れ渡る。オオムラサキは国蝶でもあることから引
きも切らず持て囃される筈である。ところが当のオオムラサキはそのようなことは
まるで感知して無いようだ。それどころかとても迷惑に感じているようだ。
あれから一年経つが国蝶と誉れ高い美しさを示す気もさらさら無いようである。
それでこそ眞の『蝶』なのである。
本当に国蝶であれば皇居の森に繁殖し乱れ翔ぶのが自然の法則であろう。
すべては『蝶』が教えてくれるのである。