熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

「サントリー白州蒸留所」を見学

2012-01-10 20:20:25 | 国内旅行
今日は泊まりで八ヶ岳方面に出掛けたついでに、白州にあるサントリーの蒸留所に立ち寄った。
国道20号線沿いにある道の駅「はくしゅう」を諏訪方面に10分ほど走ると入り口に蒸留釜が置いてある。これが目印。


広大な敷地の中にはバード・サンクチュアリまである。


まずは博物館に立ち寄る。中には、サントリーの創設者・鳥井信治郎の生立ちから、ウィスキーの開発秘話などサントリーの現在に至るまでの歴史が詳細に渡って解説されている。


鳥井信治郎愛用の書斎デスク、机上には何種類ものウィスキーを入れたグラスが常に置かれていて、夜中起き出してはブレンドして、ウイスキーの開発に昼夜励んでいたという。


サントリーが1929年に売り出した国内第一号ウィスキー「サントリーウィスキー白札」。
当時の日本人の嗜好には合わず、評判は今ひとつだったとか。


赤玉ポートワインの宣伝ポスター。肌を露出したモデルの女性、当時としては珍しかったのでは。


サミー・デイヴィス・ジュニアのポスター、テレビCMで流れていた彼が口ずさむ軽快な歌とダンスが思い出される。


若い時、良く飲んだ「角瓶」と「オールド」、懐かしい。
 

博物館の最上階は展望室になっていて八ヶ岳の全容を眺望できる。


博物館を見学した後は、蒸留所見学ツアーに参加した。天然水の製造工程見学コースもある。
10分ほど紹介ビデオを視聴して、いよいよウィスキーの製造工程の見学スタート。

まずは「仕込」
細かく砕いた麦芽に温水を加え、含まれるデンプンを糖分に変え、これを濾過して麦汁を作る工程とのこと。


次は「発酵」
麦汁に酵母を加えて発酵させる工程で、この発酵層は高さ4.7mあるとのこと。
鼻を近づけるとウィスキー特有の鼻を突く匂が漂ってくる。酵母の種類は数千種類あって、この中からイメージするウィスキーの香りにふさわしい酵母を選択するとのこと。


発酵が終わったらいよいよ「蒸留」
この蒸留釜、「ポットスチル」と呼ぶらしいが、それぞれ形・大きさが異なっていて、ウィスキーの味も釜ごと違ってくるとのことだった。


そして最後に「熟成」
樽に詰めた後は貯蔵庫で何年、何十年と掛けて熟成させる。温度管理は行わず、白州の自然な状態で熟成させるらしい。一番古い物で1973年とのこと。
樽は全て輸入品で、材質の違いによって4種類の樽を使い分けているとのことだった。
 

約30分の見学ツアーが終わると、場所を変えての試飲タイム。
ここの蒸留所を代表するウィスキー「白州」10年ものと12年もののハイボールが試飲出来る。(無料)


何気なく立ち寄ったサントリー白州蒸留所だったが、博物館といい見学ツアーといい充実した内容で、ウィスキー好きには一見の価値あり、お勧めの立ち寄りポイントである。
コメント
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