亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

やはり思うように上がってない米物価指数

2017年05月30日 22時48分31秒 | 金融市場の話題
注目指標が多い今週の米経済指標。その初っ端が先ほど発表された個人消費支出(PCE)、個人消費支出物価指数(PCE物価指数)さらにコアPCE物価指数だった。

まず4月の個人消費支出は前月比で0.4%増と予想に沿ったものとなった。12月以来4ヵ月ぶりの高い増加率となる。3月は当初の前月比横ばいから0.3%増に上方修正された。個人消費の減速が1-3月期の懸念事項のひとつだったので、この持ち直しはFRBの6月利上げを後押しするものといえる。

個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)は、前月比で0.2%上昇と前月の0.2%低下から反転。前年比では1.7%上昇となり3月の1.9%から低下となった。FRBが物価指標として重要視する、食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターは、前年比1.5%上昇と3月の1.6%上昇から低下。FRBが目標としている2%には、隔たりが大きいといえる。

この結果を受けたNY金は、先週末に水準を切り上げていたこともあり、売りに押され小幅安で推移。

この後は、コンファレンスボード消費者信頼感指数が注目だが、このところ株高も続いているので目立った変化はなさそうだ。それよりもハト派で知られるブレイナード理事の発言が明朝に予定されているが、この人が6月利上げ方向の発言をすると決定だろう。


 

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