震災のさなかの先日、昭和をテーマにした人形展へ行って来た。石井美千子先生(阪神百貨店大阪店=梅田)と
石井美千子先生のほうは自分の年代より少し上、戦後復興期に子供だった団塊の世代が
中心のような気がした。テーマも昭和のこどもたち。かばん持ち
ジャンケンで負けた者が何本目かの電柱までなど。
僕らの頃はほとんどの子供がもうランドセルを背負っていたので
様子は少し違うが、懐かしい思い出だ。公園での紙芝居
くり抜き菓子のくじ引きがあって、割らずに動物や車なんぞの形が
せんべいのようなモノに型抜きされていて、割らずにくり抜けば
「水あめ」とか「エビせんべい」のような景品がもらえた。
不衛生を理由に母は小遣いをくれなかったから、実際に食べたことなど
一度も無かったような、指をくわえて見たような記憶しかない。
ソッチのほうが不衛生やん。
婚礼の模様
大阪ではこんな風景を見ることも無かったが、田舎の地方に行くと
このような光景は見られたような気がする。
与 勇輝先生は生活レベルが少し上の、いわゆる中流の家庭のような気がした。
たまたま取り上げたのが和服の子供たちだったが、洋装の人形も多くある。チケットやポスターの画像となっている子はなんとも言えない表情で、
とても愛らしい。
タイトルは 面映 とされていた。
作品の出来上がる工程がエンドレスな映像として大型ディスプレィに
流されていて、顔の造り方などとても興味深かった。テレビ番組『徹子の部屋』にも出演されていて、今でも背景の片隅に
時々映る人形が右⇒
男性の作品とはとても思えないほど、どの作品も繊細に思えた。
阪神・高島屋のどちらの会場も多くの客で賑わっていた。
シニア女性の人たちは、人形を見る時間よりもそれから思い出話を
膨らませてナカナカ前へ進んでくれないことが多く、少し閉口した。与 勇輝先生の作品集を求めて会場を出ようとしたら先生がいらしていて、
作品集にサインをしてくださり、一緒に記念撮影まで撮ってくださった。
さりげなく手を差し出して握手までしてくださったから最高
店内の暑さ以上に汗が流れ落ちた。
「見に来てくれた方々がフッと笑顔になられる、それが一番嬉しいんですよ。」
私達に無理なく出来る限りの支援を考え、被災地の皆さんを応援しよう!