くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

ガバ

2011年04月10日 00時00分58秒 | それがどうしてん?

国際社会への対応として外国語教育の推進が謳われて、低年齢層から学ぶような時代になっている。

頭の柔らかい幼児から「習うより慣れよ」の教育も This is a pen.世代の実践で通用しにくい英語よりはずっと良いようにも思う。

世間ではその反面、「母国語の日本語も満足に話せない若者が増える一方で外国語教育もあったものか。」との批判も一理あると思うのも正直なところだ。

先日番組の中で 『急がば回れ』と言うフレーズが出されたのに反応して
若い局アナがガバ  ガバ  ガバ ガバ・・・』  と不思議そうに驚いて口篭ったとか。

そう言えば現代口語で「がば」なんて使うことが無い。
語源は、宗長(室町時代の連歌師)の歌「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」で、急ぐときには危険な近道より、遠くても安全な本道を通るほうが結局早い。安全で着実な方法を取れという戒めだと語源由来辞典にあった。

急ぐなら とか 急げば なら通じるのかも知れないが、いずれにしても「回れ」を含めての意味は通じないだろう。
数年前にもよく似た引用があったとき、それを聞いた若者がその場でフィギアスケートのようにクルクル回り出して「何回ぐらい回れば?」と質問したという、笑い話にも憚る逸話を思い出した。

少し意味合いは変わるものの、「孫子」の兵法のなかに「迂直の計」というのがあり、わざわざ回り道を選んで、戦いを勝利にみちびく作戦について説明しているというのもある。

古き良き日本語が通じなくなっている今、国語を充実すべきか? 国際社会に向かって外国語教育を推進すべきか?

日本語も外国語も覚束無い僕がどうこう意見できるものでもないか・・・。