くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

クリーニング

2011年04月18日 00時30分08秒 | ちょっとお出かけ

4月の第3日曜は400ml献血をする日と10年ほど前から恒例にしている。
最低でも年一回は必ずと決めているのもあるが、たまたま近所にある広場で
バザーがあったりして、献血車が来る日になっているから。

今年の献血車の看護師さんはかなり年配のおばちゃん(2人)と若めの人(1人)だった。
だいたいは、寿(退社)で一線を離れてアルバイトで登録している看護師さんが多いので
子育て世代の30~40代の人の確率が高いんだけどなぁ。

受付を済ませてバスに乗って、医師の問診と血圧測定⇒血液の比重測定(若めの人担当)。
ここで女性の何人かが比重が軽くて、せっかくの善意の献血を「残念ですが・・」と断られる。

僕は身体の割りに血管が細いのか?周りの脂肪に埋もれているのか? 静脈が見つけにくい
ようで、普段の採血でもけっこうほじくられる方。
でもね、巧い看護師さんは指先でスゥッと一筋触れただけで痛みも無く採血してくれる。

今日の採血の人は何度か慎重に触って、少し端っこのほうの何とか見えている血管に刺そうとしたんで、『端に行くほど痛いんですよねー』ってポソッと言ってみた。
たかが腕の採血なんで痛いと言っても知れているのに「ごめんなさいねー」って気遣って
大丈夫、冗談ですから』と訂正しても気の毒そうにやってくれた。

一方、献血のおばちゃんはゴムで縛った腕を何度も何度もゴシゴシ擦って血管を浮かばせて
行くよtsu」とプスリ。  さすが年の功と言うか慣れてるというか有無を言わさない。
採ってる最中もお天気やら吉野の桜の話をワンサカ話かけてきて、まあテキパキと作業を
しながらも口が止まらない。
奈良に住んでるのに有名な吉野の桜を見に行ったことがないんよ」だそうだ。

おにいさん、血液の状態も素晴らしい献血に最適状態やけど、ものすごいスピードで溜まって来てるわよ。」とカルテを見せながら驚いてる。
そらそうやん、早よ終わりたいから掌を握ったり緩めたりを頑張ってるねやん} と思いながらも
始める前にあんまりゴシゴシ擦るもんやから、興奮して早いのんとちゃう?』 なんておどけてみせる。
{自分よりはるか年上のおばちゃんに腕をさすられて興奮なんかしまっか?}と思ってるのに
そらそやな」と納得されてしもた。
もう一人の看護師さんまで話に加わって、シモネタのほうへ行きかけたので{こらさっさと終わらんとエライ話に巻き込まれてしまう}と、搾り出すようなスピードで献血を終えた。

なんかひとつエエことをしたような気分でその場を引き上げたら、
かなり花弁を落とした桜がまだ綺麗に見えたから不思議だ。
看護師さんの話によると、この後雨模様になるとかで今日が
見納めになるかなぁ? なんて。

 

午後は友人に送ってもらった招待券で、大阪は堺市・東区にある
東文化会館(北野田)で開催中の相田みつを 展を見に行ってきた。
もう故人となっているので新しい短歌や詩句は出てこないから
作品のいくつかは宙で言えるくらい何回も展示会に行っているし
東京フォーラムの相田みつお美術館にも行ったことがある。

でも、ナマを目の前で見てくると心が清浄化されるような気になって帰る。
楷書で書かれた掛け軸なんか、お習字の手本のように美しい書を覗き込んでると、こういう基本がシッカリ出来ているから崩した字を書いても人のココロを打つのだなと毎度ながら知らされる。

星野富弘 とか 金子みすゞ  竹久夢二 etc. 様々な詩人が当たり前のことを当たり前に述べているのが、当たり前すぎて気付かない事が多くて再確認できるのがいい。

ちょっと心のお洗濯をした一日だった。