くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

昭和が抜けきれない雨の坂道

2011年10月31日 18時34分39秒 | 奈良学

城下町と薬の里、奈良県高市郡高取町の土佐街道
壺阪山駅で案内が係りの案山子第三回 町屋の案山子祭り が 11月14日まで開催されています。

近畿日本鉄道・吉野線(橿原神宮前~吉野)の壺阪山駅から高取城跡へ向かう
土佐街道の両側40ヵ所の展示場に幾つもの案山子が据えられています。
車で行っても駐車場が少ないので、駅からブラブラ歩いて坂を上って行きながら
眺めて回るのがお勧めなのですが、日曜日でもこの日は雨で観光客も少ない
だろうと、すぐ近くの保健センターに車を止めて、メイン会場から巡りました。

   

メイン会場の中は広いセットになっていて大きく分けて4つのテーマでの案山子が。
どれも昭和の前半の長閑な感じになっていました。
団塊の世代以前のおじいさん・おばあさんが孫を連れてきて「昔の日本」を
説明するにはちょうど良い感じです。

      
外に出て巡り始めると↑こんな風景でした。

日本昔話をテーマにしたものもあって 鶴の恩返し
           
舌切り雀
           
かさ地蔵のお話も
           
こんな昔話を伝えられるお父さんやお母さんが今でも居るのだろうかと不思議な世界。
そうそう! 浦島太郎なんてのもありましたが、やはり古い町並みは住民も高齢化して
孫が可愛くて仕方ないのだろうと見える微笑ましい物もありました。
       
観光案内所 『夢創館』の二階では和紙を使った貼り絵の教室の展示発表会も
あり、細かい細工をした美しい絵が並んでいたのですが、撮影禁止で残念です。

割と現代的なのが
   
胸のところにいろいろ書いてあるのも面白かったです。

何気なしに歩いていて ハッ!とびっくりするのが、本当にそこに人が居るように
セットされてある案山子でした。
最後の写真など、今どきめったに見られない井戸や釣瓶を子供に説明している
親子か? なんて普通に見えてしまいました。
     

江戸時代から続く街道は雨に濡れて静かでした。