創世記というサブタイトルが付いた猿の惑星。
過去の『猿の惑星』は完成された猿帝国に人間が飛び込んだ話の構成だった。
今回のはその猿帝国が築かれる起源となった現代のストーリー。
医療薬剤研究用の♀猿が、アルツハイマー病の新薬を投与され
知能が発達していく過程で暴れ射殺される。
その遺伝子と薬効を受け継いだ子が腹の中に居て、内緒で育てられていく。
生まれたばかりの子猿の知能がドンドン進化していく状況がとてもよくわかる。
人間の子供の成長より遥かに早いスピードで。
『スター・ウォーズ』シリーズで見られたエピソード#と同様の作風ではなかったか?
と、何の前知識もなしに観た後からサブタイトルの意味に気付く。
なるほどコレを始めとして人類が滅びて、猿の世界が地球を征服して行く予兆。
ラストで飛行機の航路が花火が広がるように地球を覆っていくラインとして
描かれていくのを見ると、「うんうん」と頷いてしまう。
シーンをそれぞれとってみると激しいところもありながら、エピソード版らしく
スッキリした映画だったように感じた。
どんな映画でも、大勢の人が関わって、それぞれの思い入れが入り混じった
作品だと考えて、素直に受け入れて単純に良い映画だと思う僕。
過去の作品(猿の惑星 (1968)、続・猿の惑星 (1970)、新・猿の惑星 (1971) 、猿の惑星・征服 (1972)、
最後の猿の惑星 (1973)、PLANET OF THE APES/猿の惑星 (2001))
を観た上での話である。