海無し県に疎開(越)してきて20年弱、無性に海が見たくてたまらなくなる時が
あります。海鮮物が大好きなのも磯の匂いが好きなのも、ひょっとしたら
前世はヤドカリかウミウシ(アメフラシ)かなんかだったかも
知れません。
大阪湾の南方、和歌山県と淡路島が一番近いところに
加太(カダ)と言うところがあって、20代の頃は良く釣りに出かけたところ。
懐かしくなって、夕方にひょいと出かけて行きました。加太は大阪の泉佐野などと並んで大阪湾の漁港の一つのですが
引き網漁が禁じられている漁港で魚はほとんど一本釣り。
(一部の掛け網を除く)
だから同じ魚でも他の漁港と比べて値段が高いのです。釣り客用の船宿や料理旅館があって温泉も湧いていて
国民休暇村のあるところからパイプで引っ張っています。
アルカリ性の良い泉質です。
夏は海水浴場も賑わうのですが、この時期は釣り客ぐらい
しか来ない静かな海になります。
明け方前に午前中の釣り船が出て、お気を眺めると凄い数のひしめき合いが
見えます。
3枚の画像の左は北に明石方面で地の島との海峡、中央は正面に淡路島の
由良港辺りが見えて右が沖ノ島。
地の島と沖ノ島の2つを総称して友が島と言います。
右は南あわじ市から鳴門海峡の方向です。
瀬戸内海の西の端は下関の方で、関アジ・関サバなど急な潮の流れで脂の
乗った魚で有名ですね。
瀬戸内海の東の端は明石方面で鯛やタコの美味しいところ。
ココ加太も紀伊水道と言って瀬戸内海・大阪湾と太平洋の海水が、潮の満ち
引きによって入れ替わるので、美味しい魚の捕れる場所です。
海も底の石まで透けて見える綺麗なところ。
南蛮漬けで食べると美味しいぐらいの小鯵が一杯泳いで
いるのが見えました。
釣り客はタチウオや鯛の子(チャリコ)などをたくさん釣り上げて
戻ってきました。