取り敢えず二桁の12度という、晴れていても昨日よりも7度も低い寒い1日となりました。
明日もほぼ同じような、それでいて下り坂の1日となりそうです。
日本最古の巡礼といわれる「西国三十三所観音巡礼」を最初に始めたのは、奈良時代の長谷寺の
住職、徳道上人。 長谷寺の門前町にある「法起院」というお寺は、徳道上人の御廟所となって
いて、西国三十三所観音巡礼の番外札所に指定されています。
何度かの変遷を経て、今ではそれからおよそ270年後、西国三十三所観音巡礼を有名にしたの
が、平安時代中期の 花山 ( かざん ) 法皇で中興の祖であると語り継がれています。
2008年に花山天皇没後1000年という記念の巡礼がありました。
さて昨日の2番札所・紀三井寺の次は3番、和歌山県紀の川市粉河にある天台系の寺院粉河寺(こかわ
でら)です。
JR粉河駅から門前の商店街を進むと大門が聳えます。 仁王は
睨みを利かせていますね。
この地図の左下が大門。 それから川に沿って右へ折れ、桜並木の石畳を数々のお堂を左手に
進んでいきます。
ここにも仏足石がありました。
御手洗で清めます。 溢れ水は井戸水で真ん中は飲料にも可能な水道水と配慮されています。
ここは平坦な境内で梅林と紀三井寺の石段で変になっている足には優しいお寺でした。
中門からは空気が少し違うと思ったら、大門の仁王とは違って天保三年(一八三二)の建立で四天王
が祀られていました。
ここを潜ると牧水や芭蕉の句碑なんかもあって、なんとなく格式を感じるようになっていました。
丈六堂
そして他に類例を見ない特異な形態で、一重屋根の礼堂と二重屋根の正堂とが結合した構成を持つ
複合仏堂の本堂です。
やはり同じルートでセットで参られる巡礼者が多かったのか、先ほど紀三井寺で見かけた人々が
かなりいらっしゃいました。