こんにちは「中川ひろじ」です。

みんなのお困りごとが私のしごと

暮らしやすさを考える

2008-11-28 23:14:04 | 環境・森林
夕方、公共交通を考える市民の集いで知り合った松本歯科大学の黒沼さんから案内があって、松本市Mウィングで市民環境大学の講座があって出かけた。
長野県環境保全研究所の浜田崇さんからヒートアイランドについての報告がされた。ヒートアイランドは、都市部が周辺部に比較して気温が高くなる現象で、都市化による農地の減少・舗装による水分の蒸発量の減少、エアコンなどの人工排熱量の増加などが原因とされ、都市部における生態系の変化や暮らしにくさといった影響がある。実際、環境グループ「まつもと発21」の調査で、松本市においても松本駅を中心にヒートアイランド現象が確認されたこと。今回の報告の特徴は、土地利用との関係でヒートアイランドが拡大する傾向にあること。(写真左)
もう一つは、「コンパクトシティー松本の過去・現在・未来」と題して信州大学経済学部の武者忠彦さんからの報告。市街化区域の拡大で郊外化が進み、人口は中心市街地から拡散傾向にあることが例示された。(写真右)
人口が中心市街地から拡散したからと言って、ヒートアイランド現象がなくなるわけではない。いったん都市化したところでは、緑地の確保など対策を講じなければヒートアイランド現象はなくならない。

これからの街づくりを考えるとき「暮らしやすさ」がポイントであると思うが、暮らしやすさと言った時には、様々な要因がある。「自然環境がいい」「移動がらく」「生産(雇用)の場所がある」といったことも土地利用の問題とあわせて考えていかなければならない。あわせて、あいさつ回りをしながらしみじみ思うことは人間関係だ。山村で、雇用の場がなく子供たちは街に出て行き、年とって体の自由が利かなくなり施設に入るか、街場の子どもの世話になるようになると、廃屋になってしまう。山村に限ったことではなく、実は中心市街地でも少子高齢化が進んでいる。家族の人間関係、地域の人間関係、暮らしやすさの最終的な基準は人間関係かもしれない。

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