報告 岩崎徹也先生(エネルギー経済論)石油とエネルギー安全保障
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先日紹介したが、長野市にある東山魁夷館。
年間テーマは「魁夷をよむ」。東山が遺した随筆作品をベースに、それに呼応する絵画作品で展示を構成します。第IV期 「馬車よ、ゆっくり走れ ─ドイツ・オーストリア紀行」では、ドイツ・オーストリア風景を中心に展示します・・・と説明されています。
展示されている絵は、どれもカメラのフレームから覗き込んだような作品です。車で走りすぎる日常の中では見つからない、見ることのできない街角の姿です。車をおりてゆっくり歩きながら、あるいは立ち止まって、あたりを見回すと、きっと私にも見えてくる風景なのかなと思います。
そこで、ネット通販で『馬車よ、ゆっくり走れ』と、『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』を取り寄せてみた。これから少しずつ読み進めていきたい。
『ある朝、馬車を走らせて田舎道を進んでくる人がある。よほど急ぐとみえて砂塵を
立てて走って来た。道端にいたティルの前で馬車が止り、
「次の町まで何時間かかるかね?」
と聞く。ティルは馬車の様子を見て答える。
「そうさね。ゆっくり行けば4,5時間だね。急いで行くと、1日がかりかね。」
「人を馬鹿にするな」
と、男は怒って馬に鞭を当て、前よりも早く馬を走らせた。2時間ほどで馬車の車が壊れ、
次の町へようやく辿り着いたのは真夜中だった。』
いまや、驚異的な科学の発達も、機械文明の過度の進展も、畏れを失った人々も、すべて
が、狂的で、魔的な力の暴走の中に在る。それが、「人類の偉大な進歩」であるとしても、
ブレーキが必要であることは、もう、誰の眼にも明らかである。そのブレーキとなるものは、
いま、多くの人間が失いつつある、素朴で謙虚で、自然との調和を考え、情緒と潤いを大切
にする、人間らしい生き方ではないだろうか。
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今朝は松本駅前の温度計はマイナス3℃。今年一番の冷え込みが、二日続いた。北アルプスも澄み切った空気の中で朝日をあびていた。
12月9日、9の日にちなんで全県で一斉に行っている9の日行動。
戦後60年の節目の年から始め10年がたった。
10年前は、まさか戦争ができる国に日本が変わるとは思っていなかった。
今の安部政権は戦争法制をつくっただけでは止まらない。必ず憲法を改悪してくる。
9の日行動止めるわけにはいかないですね。
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12月8日は、1941年真珠湾攻撃が行われた日であり、私たちはこの日を「永久に不戦を誓う日」として、これまでも集会などを行ってきました。
今年は、朝地元の「平和を守る会」の皆さんと追分でのスタンディングから始まりました。
夕方は、松本では「新安保法制の撤回を求める信州大学人の会第6回シンポジウム」が行われ、「石油とエネルギー安全保障」について、経済学部の岩崎徹也先生のお話がありました。次回は1月12日(火)18時半「2015・『戦後70年』とは何だったか?-戦争・ファシズム・民主主義」をテーマに大串潤児先生がお話をします。2月は東京大学名誉教授で今年1月に亡くなられた奥平康弘先生の蔵書が信州大学に寄贈されることとなり、それを記念して2月12日(金)18時半から「奥平康弘とは誰か」と題してシンポジウムが行われます。奥平先生は、「戦争をさせない1000人委員会・信州」の発足集会で講演をいただきました。
私は、佐久地区不戦集会に呼ばれ、小諸市で新しくできた市民交流センターで安保法制についてお話をさせていただきました。~日本は戦争ができる国に変わった~砂川判決とは何か~立憲主義ってなんだ~安部政権のもとで基本的人権は守られているか~映画ハンナ・アーレントという流れで45分間お話をしました。時間があれば「安全保障環境の変化」についてもお話できるようレジュメは準備していきましたが、途中脱線もしてたどり着きませんでした。