社民党松本総支部定例の松本駅前での街頭宣伝。第430回月曜の声。
1月31日に立ちあげた「子宮頸がんワクチン被害を考える会」についてお話をさせていただきました。
(動画あります)
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■接種したのは約338万人
子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの予防のため2010年予防接種法の改正によって任意接種が始まり、国と自治体が補助をして無料で小学校6年生から高校1年生の女子に接種が始まりました。2013年4月から定期接種が始まりましたが、2ヶ月後の6月には副反応があるということで、「積極的に勧奨しない」ことになり、副反応とワクチン接種の因果関係について研究が続いています。
ですから2013年に小学校6年生で接種した人は今、中学2年生です。2011年に接種した高校1年生は大学2年生になります。年齢でいえば現在14歳~20歳までの人ということになります。
ワクチンの販売開始から2014年11月までに約338万人が接種しています。このうち、副反応の疑いの報告があったのは2,584人ですが、ワクチンの副反応ではないと診断された場合は報告がありませんので、潜在的にどの程度副反応があったのかは、わかっていません。
■特徴的な症状
厚生労働省は、子宮頸がんワクチンの副反応を研究するため研究班を立ち上げ、そのうち「神経障害に関する治療法の確立と情報提供についての研究班」の代表は信州大学の池田修一先生です。以下は12月18日に開催した池田先生の講演内容からの抜粋です。信大において2013年6月から2015年9月までに101件の受診があり、年齢は13歳から19歳。このうちワクチンの副反応が否定できない症例が90例ありました。これらの症状が1個単独ではなく、複数組み合わさって出てくることが特徴です。
<90人の症状の詳細>
(重複あり)
頭痛 68%
全身倦怠感 61%
筋力低下 44%
起床困難 43%
吐き気 42%
手足の疼痛 39%
学習障害 38%
立ちくらみ 37%
下肢の冷感 34%
不随意運動 34%
関節痛 32%
腹痛 32%
めまい 31%
手足の振るえ 31%
■これまでの診断状況
①起立性調節障害(OD) ②体位性頻脈症候群(POTS)
③複合性局所疼痛症候群(CRPS)*起立性調節障害と複合性局所疼痛症候群が組み合わされた症例が多い。手足の症状は半年から1年でかなり改善する。「振るえ」は2週間くらいで自然になくなっていく。
④遷延性高次脳機能障害*手足の症状が軽快した後、あるいはワクチン接種後2年前後で発症する場合もある。現在、磁気刺激による治療を行っている。
■全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会(HPあり)
すでに定期接種が始まる直前の2013年3月25日に、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会が設立されています。ワクチン接種後、数年経て多様な症状が現れてくる事例も散在しています。症状に苦しむばかりか、病院や学校・職場でもワクチン被害に理解がなく、孤立しがちな被害者を救済するため、「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」が立ち上げられました。世界中に被害者が続出しています。神奈川・埼玉・群馬・千葉・北海道・愛知・大阪・鹿児島・熊本・岐阜と、現在10支部が立ち上がっています。どうぞお気軽にお問い合わせください。042‐594-1337
■子宮頸がんワクチン被害を考える会(FBページあり)
松本市でこれまでに2回「子宮頸がんワクチン被害勉強会」を開催してきました。被害者の親御さんも参加していただいています。県内では被害者の会は立ち上がっていませんが、被害者の皆さんを支えることや、子宮頸がんワクチン被害の問題などの周知などを継続的に行うため、全国連絡会と連携するため「子宮頸がんワクチン被害を考える会」を立ち上げました。
090-2623‐0544(中川)