ソンミサンマウル(ソンミ山共同体)が経営する劇場前で、案内をしてくれる「鹿さん」(ニックネーム)と合流し中を案内してもらう。
場所を変えて、集合住宅の一室でソンミサンマウルについてお話を聞く。
ソンミサンマウル(ソンミ村共同体)とは、大小のコミュニティーのネットワーク
概念:都市でマウルはコミュニティー、農村のマウル(村)と違う。
規模:約500~700世帯。30~40代家族中心のコミュニティー(暫時、世帯増加中)
大小のコミュニティー:団体、店、同好会など約70余り。各単位が全て独立のコミュニティー。
1994-2000年初期は共同保育園の設置から始まった。
2001-2003年マウルとして、生活協同組合を設立、ソンミ山保護運動。
2003-2010年さんざマナ取り組みが行われる。
2011以降隣町のコミュニティー活性化支援などへ転換していく。
共同保育協同組合保育園(ウリ、クヌギ、ソンミ山、トバギ)
・父母協同保育施設
・運営:組合理事会は全体の運営、保育園の教師会は教育担当
・疎通:教師代表が理事会に参席、年齢別班会議、組合員総会、各種委員会
・特徴:自然へ散歩(歳時、節気)、統合教育(年齢、性別、障害)、環境に優しい献立
・保育園:ウリ(1994年9月)、クヌギ(2002年10月)、ソンミ山(2005年)、トバギ(2005年)
・区立保育園委託畝異:ソンミ保育園(2010年)
共同保育協同組合どんぐり学童保育
・設立:1996年ウリ保育園の付設として始まり、1999年独立開園
・性格:小学生1~4年の子どもたち。保育型放課後児童クラブ。
・運営:放課後から午後7時まで
共同保育共同組合ソンミサンマウル学童保育
・設立:2015年3月
・性格:小学生1~6年の子どもたち。保育型放課後児童クラブ
・運営:放課後から午後7時まで
ソンミサン学校(対案学校)
・2004年9月開校
・非認可都市型対案学校(寮、運動場なし)
・小/中/高12年制、障害者統合学校(定員の10%選抜)、マウル学校(生態学校)
・現在145名在学中
・教師:正教諭15名含め講師等、全部で40名余り
・自己所有建物
夢の場テッキョン(武道)、マウル学びの場、成人式、
福祉分野
マッポ希望分かち合い
・発足:2005年、後援会員300人
・結びつき:おかず支援、家事支援、移動支援、
・家修理活動
・児童関係:心理相談、家庭支援(メントリング)
・相談:国民基礎生活保障上の権利獲得支援
ケトギネの遊び場(児童書店)
・2011年オープン
・ポリ出版社の支援で設置
・子どもたちの文化空間として機能
ソンミサン町内講
・2005年設立
・マウル行事支援、マウル企業出資、相互扶助、会員貸出
・マウル金融機関を志向
・2015年現在、会員70名
マッポFM、散歩行く猫(青少年創業支援)
マッポ医療社会的協同組合
・2012年6月創立(2010年30人余りの発起人で開始)
・2013年11月診療所開院
・2015年現在、950人余りの組合員が加入
・「民衆の家」と地域団体と「マッポ商人連合会」等、地域商工会の結合
・信頼できる健康診断、家庭医学科、産婦人科診療
ウリ動物病院生命協同組合(ウリドンセン)
・5月25日創立
・組合員142名
・動物代表は犬の「ポリ」
・2015年6月開院
マウル文化
・マウル祭り(1999年路地祭、2001年マウル祭、2007年道路祭)
・ソンミサンマウル劇場
・2月小正月地神祭、4月ソンミ山植樹、5月マウル祭、10月マウル運動会、12月年末情報疎通大会
マウルの企業(20余り、必要により、自発的に、競争でない持続可能性)
・響きトゥレ消費者生活協同組合(9000世帯が加盟、60人が就業、3店舗、年間売上60億ウォン、第2生活事業としてホームヘルパー派遣事業)
・テサリムカゲ(蘇らせる店):ボランティア15人の協同組織、リサイクルショップ、地域通貨(トゥル)流通、各種講座及びフリーマーケット
・石鹸トゥレ
・一針トゥレ(衣料)
・モグラ実験室(青少年急速カフェ)
・ソンミサン工房(障害者作業場)
・チョウンナル(良い日)協同組合
・ソヘンジュ(疎通がある幸せな住宅)共同住宅専門施工社)
トンネプオク(まちの台所)、ソンミサンまちの金庫、チャングナムカフェ(小さな木カフェ)、ソンミサン食膳、リラ(ヒーリング&アート)
ソンミ山保護運動
第1次ソンミ山保護運動(2001年‐2003年)
第2次ソンミ山保護運動(2008年‐2011年)
マウル文化のキーワード=差異と共存、配慮と協同
性平等文化・争わない・意思疎通重視・当事者主義・自発性・多様性認定・水平的組織・呼称の平等(ニックネーム)
最初は、保育所の必要を感じた皆さんが協同保育所をはじめた。今は、学童保育、学校、診療所、食堂、喫茶店、などなど70を越える大小70の協同組合がある共同体となった。説明をしてくれた「鹿さん(ニックネーム)」も五つの協同組合に出資している。行政に頼らない新しいコミュニティーのあり方として極めて大きな示唆を与えてくれる取り組みでした。
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