リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

マスタークラス

2006年04月20日 21時29分46秒 | 音楽系
ホプキンスン・スミス(ホピー)のマスタークラス受講者にドタキャンが出たので、希望者を募ってみましたら、間際にもかかわらず一人希望される方がいらっしゃいました。ヴァイオリンのOさんです。今日はOさんと急遽リハーサルです。(ええ、私が通奏低音をすることになってしまいましたので)曲はビーバーの・・・えーっと何て曲でしたか・・・楽譜を見てみましたら、曲名が書いてありません。(オリジナルの楽譜です)至急聞いてみないと。

Oさんには、わずか4日の準備期間ですので少し気の毒ですが、それでもホピーとのレッスンはいろいろ得るところが大きいのではないかと思います。

23日のホピーのマスタークラス in 名古屋は図らずも、多彩な楽器の方が受講されることになってしまいました。リュート(ルネサンス、バロック)、ヴァイオリン、ソプラノ、それにギターもいます。

ホピーは自分の名刺にリュート奏者とは書かず、「音楽家」と入れています。これは彼のスタンスを非常に明確に示していますね。事実彼はギター、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバのレッスンも行うことがあります。技術的なことよりも音楽的なことに関するレッスンであれば、別にリュートでなきゃいけないわけはないということです。

もっとも彼がスイスで教えている生徒は一定以上の技術を持った人ばかりですから、特に楽器の技術に主眼を置く必要はないですけどね。でも、タッチなどの技術に関するレッスンやアレンジメントに関するレッスンもするので、なかなかレッスンの間口が広い人です。

世界各地で開かれているマスタークラスでは、アマチュアからプロまで様々なレベルの人が受講しますが、彼はその人その人に合った適切なアドヴァイスを与えることができます。彼はプロレベルの人に対して上手に教えるだけではないんですね。このブログをお読みの方で、彼のレッスンを受けてみたい方は是非次回のマスタークラス参加されるといいと思います。もちろんリュート以外の方でも彼は喜ぶと思います。(大正琴とかエレキギターだとさすがに困りますが、ルネサンス、バロック音楽の楽器、声楽なら行けると思います)