リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

デジバが日本を明るく活発にする!

2020年10月23日 12時03分57秒 | 日々のこと
今政府ではデジタル庁を作って世の中をデジタル化しようとえらい勢いですが、見ていますと役所のデータ一元化とかオンライン化などが中心で、そこから少しそれてハンコ撲滅みたいな方向に進んでいます。つい先日も桑名市に出す書類のハンコを不要にするなんて市長が言っていましたが、そんなことはどうでもいいことです。ハンコなしでも紙の書類を提出するのでは何も変わりません。

さてタイトルに書きましたデジバとは何か?それはデジタル・ジイさん、バアさんの略です。ITスキルが高いお年寄りのことで、私が勝手に作った語です。(笑)

新聞にシニアが地域コミュニティとのつながりをオンラインで再構築する動きが広がりつつあるという記事が出ていました。インターネットで行ったアンケートでは60代以上のシニア層でコロナ禍以前よりネットニュースを読む人が増えたとのことですが、それってそもそもそのアンケートに答えた人はすでにインターネットを曲がりなりにも使っている人ですよね。

問題は全くネットと縁がないシニア層の人をどう取り込むかです。記事ではインターネットを使うシニア層は都市部に比べ地方は少ないというデータがあるとありました。そうなんです。桑名は典型的な「地方」ですが、ウチの町内では全くゼロ、デジタル系に関しては40年前と何も変わらない生活をみなさん送っていらっしゃいます。

不肖ながら私、町内会長をしていますので自治会連合からの文書が回ってきますが、それをPDF化するとかメールで連絡をやり取りするなどの動きは全くありません。毎回新品のA4封筒にA4の印刷物が入っていて、それを歩いて我が家まで届けてくださっています。さすがに自治会連合のトップの方たちはホームページみたいなのを作っていましたが、失礼ながら大変出来が悪いHPでしかもそもそもネットの基盤がありませんので誰も閲覧していません。

60代以上と言えば人口のボリュームゾーンです。この年代の方は多少の例外はありますが、ネットワーク、コンピュータなどには縁がなく過ごしてきました。あるいは会社で使わざるを得なくなってもどうも使い方が呑み込めないという方が多いようです。あのサイバー関連の大臣S氏みたいな感じが典型的な60代以上なんでしょう。

今国が進めているデジタル化にはこの人たちが視野に入っていません。いくら役所が効率的になってもそもそもネットワークにつなげることが出来ないのでは恩恵を受けることができません。この年代の家庭に光回線を積極的に導入する施策とかキーボードがついたコンピュータを購入しやすくする施策、あるいは活用の講座を全国的に作り安価に学習できる環境を整える施策を打ち出してみてはどうでしょうか。

ITに強くなったシニア層=「デジバ」が増えれば日本は経済的に大きく潤うのではないでしょうか。この層は経済的にはゆとりがある人たちが結構います。この人口ボリュームゾーンにある人たちの何割かでも積極的にECできるようになるだけで、相当世の中の金回りはよくなるはずです。それに冒頭にも書きましたように「デジバ」同志のネットワークも広がり生きがいもつながるでしょう。いいことがたくさんある「増デジバ政策」、菅さん、たのんます。