リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

S.L. ヴァイス:メイキング・オブ・ミッシングパート(11)

2020年10月02日 15時54分12秒 | 音楽系
16~21小節です。



赤の波線部のフレーズはテーマの後半部とよく似ていますが、異なるパターンで4拍続きます。このパターン(モチーフ)はリュートパートには現れませんが、ヴァイオリンパートを何もリュートパートに出てくるモチーフだけで構成する必要はありません。この後にテーマの断片が形を変えて2回現れて19小節目に続きます。(青で囲った部分)



19小節目からはバスにテーマが先ほどのヴァイオリンパートより少し長く(6拍分)現れ、すぐに20小節目からヴァイオリンパートにテーマが現れます。テーマがすべて終わらないうちに別のパートでテーマが重なってくるという、いわゆるストレッタですね。

楽譜の赤で囲った部分は、ヴァイオリンパートの方を少し変えています。同じパターンすると21小節目の1、2拍目のバスとのマッチングが少し微妙ですので(行けなくはないですが・・・)パターンを変えてみました。

(つづく)