リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Liuto attiorbato 出来!

2024年01月14日 19時20分00秒 | 音楽系

スゥェーデンの製作家、ラース・イェンソンに頼んであったリウト・アッティオルバートが完成しました。約三年半待ちでした。

14コース、シングル弦仕様です。弦長は64cm/90cmです。マテオ・セラスのモデルですが、オリジナルモデルが何々というのは実はあまり音には関係のない話で、実際は作った製作家の音になります。同じセラスでもラースが作ればラースの音、モーリスが作ればモーリスの音になり、音の共通点はとても少ないと思います。でもある製作家の楽器はどのモデルであっても共通のサウンドが聞こえるものです。

弦は私が選定したものを張ってもらうので、今スウェーデンに向かっているところです。選定した弦は、1,2コースがガムートのナイロン、あと残りはサヴァレスのKF(カーボン弦)ですで、張力は3.5kg - 3.0kgの間です。弦は昨年の11月に発注しているのですが、在庫がないのですぐには揃いませんでした。そうこうしているうちにクリスマスにひっかかり、結局全部揃ったのは今年に入ってからです。

楽器はスウェーデンまで取りに行くつもりをしていましたが、リサイタルがあるので3月後半しか行けません。ですので送ってもらうことにしました。ラースにはまた暖かくなってからでも会いに行きましょう。でも今来るとリサイタルの練習に差し支える!?