リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ヨーロッパが遠くに・・・

2024年01月22日 13時58分07秒 | 日々のこと

ラースの楽器を送ってもらわずに、自分で取りに行った場合いくらくらいかかるかを調べてみました。なんと航空運賃は軒並み大幅値上げ、1.5倍から2倍くらいになっています。

10年くらい前だと10万円台前半の往復切符が普通にありましたが、今や20万超えが普通で、それに高いサーチャージが付け加えられたら30万近くになってしまいます。

1976年に初めてヨーロッパに行ったときは30万の「格安」チケットを買って30時間くらいかけて行ったものでした。アンカレジ経由の北極横断コースです。今回調べたチケットも同じようなコースらしくて20何時間かかるチケットばかりです。

20年何年か前に中部国際空港が出来たときは、ヨーロッパ路線はロンドン、パリ、フランクフルト、チューリヒ各都市との直行便があり、一時帰国で帰国してスイスに帰るときなんかは、ウチを出て10数時間後にはバーゼルの下宿にいるという感じで世の中便利になったもんだと思いました。

今は中部空港から直行便はなく、バーゼルに行くなら中部空港→成田→フランクフルト→バーゼルというルートが考えられますが中部→チューリヒ11時間みたいな時間で行くことはできません。

楽器を取りに行くならチケットは2枚必要になり(裏技はないことはないですが)これだとへたすれば楽器とならぶ金額になり笑えない話になってしまいます。これはウクライナの戦争と円安が重なっているのが原因でしょうけど、ヨーロッパ行きは50年くらい前の状況に戻ってしまいました。戦争が終わればロシアルートは再開されるのでしょうか。円安は多少なりとも円高になっていくのでしょうか。