リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

誤用だ!誤用だ!

2024年01月29日 15時39分17秒 | 日々のこと

横綱の照ノ富士が貫禄で優勝しました。まだまだ実力は第一人者です。古傷が痛んでこなければしばらくは最強の横綱でいられそうです。でも最近は琴ノ若、大の里、霧島、豊昇龍らの若手の台頭が著しく、照ノ富士も優勝インタビューで「若い人たちがみんな番付上がって来ているので、そういう人たちと肌を合わせてやるのが楽しいですね」なんておっしゃっていますが、今日のお題はこのインタビューの中のおことば、「肌をあわせて」「やる」です。

確かに「肌を合わせてやる」のは楽しいかもしれません。(笑)照ノ富士は「肌を合わせる」を稽古をするとか勝負するという意味で言ったようですが、私なんかついついアレの方面を思ってしまいます。まあ確かに相撲は裸で勝負しますので肌と肌は触れ合いますが。一応念のため「肌を合わせる」を辞書で調べますとやはりあります、そういう意味が。「肌が合う」ならアレ系の意味はないんですけどね。

照ノ富士は現在帰化して杉野森正山(すぎのもりせいざん)が本名ですが、出身はモンゴルのウランバートル市。帰化する前の名前はガントルガ・ガンエルデネです。学業は優秀で、18歳のときに日本の高校に編入したときにはすでに仮名文字が書けたといいます。きっと日本語の習得も早かったのだと思います。優勝インタビューもごくまれになまりがみられるもののとても流暢な日本でした。日本語をしっかり学んでネイティブ並になった照ノ富士でも誤用はありました。

日本人が外国語を学ぶときもこのような落とし穴があるようです。でもこういうのはなかなか学校では習いません。例えばドイツ語会話でIch bin heiß. と言ったらまぁ普通はアレ系の意味ですよね。女性の前で言ったら殴られるかもしれません。英語のI'm hot. も同様です。