リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

日本人大リーガーの英語

2025年01月23日 09時01分29秒 | 音楽系

特に見たくはありませんでしたが、朝テレビをつけたらやってたので見てしまいました。佐々木投手のドジャーズ入団会会見です。

まぁ予想通り日本語で行い英語の逐次通訳付きでした。昨日のイチロー選手のアメリカ大リーグ殿堂入り会見でも隣に英語通訳がいました。

イチローなんか長くアメリカにいたはずですが、会見レベルの英語はできません。日本のファンには敢えてやらないんだと素朴に信じている方もいらっしゃるようですが。お相撲さんなんかモンゴル人力士が優勝してもインタビューでとなりにモンゴル語通訳がいる場面は見たことがありません。

事情はよく知りませんが、私が勝手に想像するに、実はアメリカで野球は二流スポーツなので、日本人選手がインタビューを英語で受け答えしていてもそもそもそれをテレビでは見ないのかもしれません。そのインタビューは実は日本向けなので別に英語で言わなくてもいいということになります。

選手の方もインタビューはそもそも日本向けなのでする英語で行う必要がないということをよく知っているので英語を勉強しないということなんでしょうか。

石原さとみが以前英会話のCMに出ていたので英語がペラペラだと思っている日本人が多いというネット調査結果を見たことがありますが、英語がきちんと出来る人が聞いたら石原さとみは英語ができない人であるということはすぐに分かります。

3ワード程度イングリッシュで応対していても英語が出来ない人から見ればあの人は英語がペラペラだと思われます。私が大学の2年生になったばかりのころ、ある講習会で英語圏の某女性ギタリストの「通訳」をしたことがありましたが、3ワード程度イングリッシュだったにもかかわらずもう英語がペラペラなんやと友達から褒められ妙にこそばゆかったことがありました。

日本人大リーガーも3ワード程度イングリッシュでチームメートと応対している場面をテレビがときどき映していますが、そのレベルの英語なら3ヶ月も必要ありません。でもそれを見た日本人は大谷もイチローも英語はペラペラなんだと思ってしまうわけです。日本のマスコミは彼らが実は英語ができるんだという風に見えるようなある意味「偏向」報道をしています。でも私が知っている限りでは、彼らは日本のお相撲さんがやっているレベルのマスコミ対応はできません。カザフスタン出身の金峰山の勝利インタビューでは普通に日本語で応対していました。

大相撲も含めてあらゆるスポーツ選手は、自分の国から出て外国で活動する場合はその国のことばで生活しもちろん現地マスコミによるインタビューなども現地のことばで対応します。日本人サッカー選手なんかオランダ語やらイタリア語で普通にインタビューを受けていますよね。

ことばはその人の生活の鑑、大リーグの日本人選手はアメリカで生活していても3ワード程度イングリッシュ以上の英語が必要でないとても特殊な環境に置かれているといえます。海外駐在会社員の奥様で滞米10年でも全く英語ができない人もいますから、まぁ同じような言語環境なんでしょう。これは日本の野球<アメリカのBaseballという少し特殊というかある意味いびつな関係になっているスポーツがもたらしている環境のせいで、もちろん選手個人のせいではありません。

 


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