最近はコンサートやレクチャーの仕事は全くなく(あとひとつ「生きて」いるのがありますがどうなることやら)オンラインレッスンとコンピュータ&DAWいじり中心の潜航生活をしていますが、そういう環境のなせるわざか、潜水艦小説を何冊か読んでみました。
まず池上司の「雷撃深度一九・五」と「無音潜航」です。氏の作品は、1945年8月15日の終戦後の占守島の戦いを描いた「八月十五日の開戦」、1941年12月8日の太平洋戦争開戦前夜の海軍内の人間模様を描いた「八月十五日の開戦」、1942年6月帝国海軍イ168潜水艦による米国海軍空母ヨークタウンの撃沈の史実を元にした軍事フィクション「ミッドウェイの刺客」を読みましたが、第二次大戦の軍事物が好きな私にとっては大満足の作品でした。この手のものとして何と言っても、佐々木譲の第二次大戦三部作「ベルリン飛行指令」「エトロフ緊急電」「ストックホルムの密使」ですねぇ。池上作品はこれらに勝るとも劣らない読後感でした。
今回ふと思い出して潜水艦小説二作品を読んでみました。前者は第二次大戦物で後者は現代が舞台ですが、いずれも傑作だと思います。まぁ大戦物や潜水艦に興味のない方にはあまりささらないでしょうけど・・・
さらに別の作品を探してみましたら、吉村昭の「深海の使者」がありました。これは第二次大戦中における日本とドイツの連絡便
を描いたドキュメンタリータッチの作品です。アマゾンの紹介には「大戦中、杜絶した日独両国を結ぶ連絡路を求めて、連合国の封鎖下にあった大西洋に、数次にわたって潜入した日本潜水艦の決死の苦闘を描いた力作長篇」とありますし、タイトルも「深海の使者」ですので、日独潜水艦の連絡便の悲劇を描いた、とか無謀な作戦だったとかいう方向にもって行きたいのはわかりますが、実際に読んでみると、航空機により連絡便の話も描かれていますし、何よりドキュメンタリータッチの淡々とした展開が作者の歴史観を物語り、史実の重さが伝わってきました。
吉村昭は筆が速いので知られており、膨大な作品群がありますが、池上司は筆が遅いのか、作家デビューが遅かったのか、作品が少ないのです。大変残念なことに今年の2月に交通事故でお亡くなりになりました。最後の作品が「ゲーム・メーカー」という作品です。早速購入しましたが、これを読んでしまうと出版されている池上作品をすべて読んだことになり、なんか読むのがもったいないような気がして、まだ読んでいません。遅ればせながら、氏のご冥福をお祈りいたします。
まず池上司の「雷撃深度一九・五」と「無音潜航」です。氏の作品は、1945年8月15日の終戦後の占守島の戦いを描いた「八月十五日の開戦」、1941年12月8日の太平洋戦争開戦前夜の海軍内の人間模様を描いた「八月十五日の開戦」、1942年6月帝国海軍イ168潜水艦による米国海軍空母ヨークタウンの撃沈の史実を元にした軍事フィクション「ミッドウェイの刺客」を読みましたが、第二次大戦の軍事物が好きな私にとっては大満足の作品でした。この手のものとして何と言っても、佐々木譲の第二次大戦三部作「ベルリン飛行指令」「エトロフ緊急電」「ストックホルムの密使」ですねぇ。池上作品はこれらに勝るとも劣らない読後感でした。
今回ふと思い出して潜水艦小説二作品を読んでみました。前者は第二次大戦物で後者は現代が舞台ですが、いずれも傑作だと思います。まぁ大戦物や潜水艦に興味のない方にはあまりささらないでしょうけど・・・
さらに別の作品を探してみましたら、吉村昭の「深海の使者」がありました。これは第二次大戦中における日本とドイツの連絡便
を描いたドキュメンタリータッチの作品です。アマゾンの紹介には「大戦中、杜絶した日独両国を結ぶ連絡路を求めて、連合国の封鎖下にあった大西洋に、数次にわたって潜入した日本潜水艦の決死の苦闘を描いた力作長篇」とありますし、タイトルも「深海の使者」ですので、日独潜水艦の連絡便の悲劇を描いた、とか無謀な作戦だったとかいう方向にもって行きたいのはわかりますが、実際に読んでみると、航空機により連絡便の話も描かれていますし、何よりドキュメンタリータッチの淡々とした展開が作者の歴史観を物語り、史実の重さが伝わってきました。
吉村昭は筆が速いので知られており、膨大な作品群がありますが、池上司は筆が遅いのか、作家デビューが遅かったのか、作品が少ないのです。大変残念なことに今年の2月に交通事故でお亡くなりになりました。最後の作品が「ゲーム・メーカー」という作品です。早速購入しましたが、これを読んでしまうと出版されている池上作品をすべて読んだことになり、なんか読むのがもったいないような気がして、まだ読んでいません。遅ればせながら、氏のご冥福をお祈りいたします。
いやあ、私も読書、先生と似たような感じなのです!
実は、小野田少尉のジャングルでの戦記物を読んでいたんですよ。
現在の国難に際して、たくましい人間の記録を読みたくて、思い立って注文してしまいました。
本当に現代人こそ読むべき、参考となるような生き方の極意、生き抜く信念というか深い感銘を受けました。とても勇気を貰えた読後感です。
ところで、今日の東京方面では、感染者数が224人!という凄い人数です。
しかし、何の宣言も要請もなく、気をつけて、だけ。
もう日本には、補償と休業セットの金は無いということを暗に言われているようなものだと理解しました・・・。
九州や長野の豪雨災害を見るにつけても、本当に言葉もありません。
公共土木工事を敢えて減らし、脱コンクリートなどといいながら、山地防災、治山治水工事を減らしたツケもあると、私はみています。日本は、新設の大型土木工事なんかよりも、むしろ山地防災、治水、耐震、劣化インフラの維持更新のほうにもっと力を費やすべきなのです。
さらに、日本は人口減少とも相まって、生産人口も減少し、マンパワーの先細りは、即、公共サービスの低下を招き、国力の衰退にも直結していくと思います。
毎年、毎年、自然災害の爪痕が各地に残り、その回復も待たずに次の災害が襲いかかります。観測史上最大の・・、かつてないほどの・・・、そんな言葉を毎年聞いています。
日本の10年、20年、30年先に一体どうなっているのか、恐ろしいほどの想像が沸き起こってきます。
もう本当に各人の自衛しか無いんだと改めて強く思っています。