リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ロバート・バルトが第8集を(2)

2007年07月11日 12時49分17秒 | 音楽系
ヴァイスの作品は伝えられているだけでもかなりの数にのぼります。一番中身が濃く量的にも大きいソースはドレスデンにある写本です。あの第二次世界大戦のドレスデン空襲でよくぞ焼失しなかったものです。でも数年前の水害でやられてかなり傷んでしまったって話を聞いたことがありますが、現在はどうなんでしょう。この写本はヴァイスの後期というか一番油がのっていた時期の作品で重要な作品の宝庫です。ロンドンにある、もう少し若い時期の作品を収めた写本だけでも、ヴァイスの作品のすばらしさが充分伝わりますが、このドレスデン写本は彼の評価を不動のものにするものだと言えます。

バルトの仕事はまだ道半ばという感じですが、果たして彼が元気なうちに完了するのでしょうか。現在のペースは大体1年に一枚というペースですが・・・ヴァイスを聴いたことがない方は是非一聴をおすすめします。ヴァイスの作品はバルトのナクソスCDとかオンラインのナクソスミュージックライブラリ、あとホプキンソン・スミス、ヤコブ・リンドベルイ、今村泰典らをはじめとするたくさんのリュート奏者が録音しています。ちなみに私のホームページでもライブの録音を聴くことができます。

ロバート・バルトが第8集を(1)

2007年07月10日 11時09分24秒 | 音楽系
ドイツ在住のロバート・バルトというリュート奏者がいます。彼については、かなり前(確か2004年12月と2005年の5月頃)のブログに書いたことがあります。彼はスイスのバーゼルからほど近いローラッハという小さな街に住んでいます。スイスとの国境の街なので、バーゼルからは自転車で行ってもいけるくらいのところです。

彼はナクソスでヴァイスのCDをずっと出しています。もうこれがメインの仕事みたいになっているのかも?このシリーズも8集まで出ています。ヴァイスは1686年生まれのドイツのリュート奏者でバッハと同時代の人です。でも21世紀の現代において、バッハに比べるとはるかに一般には知名度が低くて、リュート弾きとしては忸怩たる思いです。当時は超一流の奏者・作曲家でしたので、もうちょっと知られていてもいいんじゃないかなとは思います。バルトのナクソスシリーズはそういった状況改善に随分貢献しているのではないかなと思います。ついでながら私も微力ながら、多少は・・・(笑)

街の気になる音(2)

2007年07月09日 12時12分22秒 | ローカルネタ
以前、市内のある文具屋のご主人が、多分行政の方に電話しているときにたまたま店に入ったことがありました。

「・・・あのねぇ、そらピヨピヨやカッコーが必要なんはわかるよ。でもうちの店の前でずっとやられてみ?そんなんたまりませんわ・・・」

その店は交差点の角にあって、ピヨピヨとカッコーが交互に絶えず流れているわけです。それでいつも店にいるご主人が耐えられなくなり、行政の方に抗議していたのだと思います。その後そこの交差点の信号音は多少は音が小さくなったみたいですが、店の人はもうなれちゃったんでしょうかね。

音というのは音量が大きければ通るというものではありません。リュートの音なんか音エネルギーとしてはほんとに小さいものですが、それが結構通るもんです。ピヨピヨやカッコーってひょっとして健常者の視点でしか考えられていないのでは?南北と東西を別の音に分けるのは、なるほどと思う工夫ではありますが、道は必ずしも南北と東西に向かっているというのではありません。それにあのピヨピヨとカッコーは何よりすごく無神経な感じです。もっとさりげなく、でも街の雑踏音とは明らかに異なるよく通る音ってあると思うんですけど、信号設置者の方、そのあたりを検討なおしてもらえません?

街の気になる音(1)

2007年07月08日 10時45分42秒 | ローカルネタ
昨日は駅前騒音のことを書きましたが、あと気になる街の音は、信号機から横断歩道に向けて流れる、「カッコーカッコー」と「ピヨピヨ」の音です。東西方向にわたるときはカッコーで南北方向にわたるときはピヨみたいな感じで、それはそれで聴覚障害者に識別されやすいということで意義があるのだとは思います。

でもあれだけ大きな音で流しているのは本当に必要なのかなって思います。というのは、スイスにいたときにも、同様の信号音が流れているをいつも聞いていましたが、その音量は必要最小限でした。でも音色的には街の雑音とはっきり区別できるので充分音は通りました。

私の住んでいたバーゼル市はほぼバリア・フリーが完了していて、実際盲導犬をつれた人、視覚障害がある人、車いすの人などが街を行き来しています。でも桑名市ではそういう人たちをほとんど見かけたことはありません。バーゼルの視覚障害の人はその必要最小限の音量ですがよく通る信号音を頼りに街を歩いています。

駅前騒音

2007年07月07日 11時58分09秒 | ローカルネタ
桑名駅で電車を待っているといつも目にとまるのが、ドットアビジョンというでっかい音声付きスクリーンです。ちょうどJR線の名古屋行きのプラットホームに立つと、真正面に見えます。設置はサンファーレの建物の10階あたりです。

あれを見る人って、多分私のようにJR線の列車が来るのを待つ人か、桑名駅前のロータリー付近を歩く人でしょうけど、いつも思うのは、あの中途半端な音はナシにできないんでしょうかね。サンファーレのすぐ下を通るときは妙に大きな音に聞こえますが、スクリーンは見えません。JR線のホームからだと今度は音ははっきりと聞こえません。

それにあの音って、サンファーレ隣のマンションに住んでいる人にとってうるさくないのかな。結局あの音声はほとんど何の意味のないように思うのですが、音無にしてはいかんのかな?

音無にした場合、当然ヴィジュアルは工夫が必要でしょうけど、それで充分役に立つと思いますね。駅前でいつもなんやらワーワー音を出して騒いでる感じで、すごく鬱陶い感じです。街から少しでも不要な音を消して欲しいもんです。

モバイル

2007年07月06日 19時29分39秒 | 日々のこと
私は現在モバイルはウィルコムのW-Zero3を使ってます。そう、あのでかいやつです。ウィルコムにしているのは、ずっと以前、ウィルコムがDDIポケットであった時代に、PHSのモジュールを使ってメールやらインターネットをやっていた関係で契約しています。

以前は前の仕事の関係でノートパソコンを持ち出してデータ通信やらメイル送受信をする必要がありましたので、そのモジュールは大活躍でした。多少不便ですが、それを使って電話をすることも可能でした。

現在はそういう必要がないので、メイルなどは据え置き式の自作4号機で行っています。(現在パーツがトリプル安状態なので、5号機を作りたくてうずうずしてますが・・・)

そのウィルコムW-Zero3シリーズに新しい機種が出まして、先週予約に行って来ました。今使っている初代は、液晶画面が大きくて見やすいのはいいんですが、なにせ大きくて重すぎます。新型Advanced W-Zero3(es)は150g台、サイズも一般の携帯にぐっと近いので携行性ははるかに高いと思います。

名古屋のグッドウィル(あの話題になっている会社とは違いますが)に行って予約してきました。さぞかし予約殺到かと思ったんですが、私でまだ4件目。うれしかったですが何かちょっと寂しいような・・・(笑)やはりAdvanced...のようないわゆるスマートフォンは日本ではまだまだ圧倒的に人気がないようです。おかげで7月19日の発売日には確実にモノが手に入りそうです。(笑)

iPhone

2007年07月05日 10時21分06秒 | 日々のこと
iPhoneがアメリカで発売されて随分話題になってますが、どうも日本ではいろんな理由で発売は難しいみたいです。日本では、携帯の端末はソフトバンクのナニナニとかウィルコムのナニナニという形で販売されていますが、これがそもそもアップルのビジネスモデルと合わないようです。それに通信の方式も異なるし。

6月のはじめのスイス滞在時、近所の量販店に行きましたら、携帯を売っているところだけ随分変化していました。スイスでは日本と異なり、携帯端末はメーカーが発売しています。

まず、気に入った機種(例えばSamsungのかっこいいヤツ)を買います。そのあとで、Swiss comにするのかSunriseにするのかOrangeにするのかを決めます。だからSamsungのかっこいいヤツがほしいけど、Swiss comに乗り換えないとだめだ、なんてことはないわけです。

他の国もスイスと同じような方式らしいですけどどうなんでしょ。日本の業態や通信方式は随分特殊みたいです。私はスイスではプリペイド携帯を使っていましたが、ドイツでもフランスでもイギリスでも使うことができました。日本の携帯は一部を除いてそういうことはできないです。

アップルのiPhoneを日本で出そうとした場合もうひとつ問題があります。それは日本にはすでにアイホンという会社・商品があり、それと商標の問題が起こる・・・ということはないか。(笑)でも日本人はiPhoneをアイホンと発音すると思うんですけどねぇ。

楽器を飛行機で運ぶ(2)

2007年07月04日 13時49分39秒 | 音楽系
楽器を飛行機で運ぶ場合、事前に電話をかけてお願いした場合、絶対だめだというところと、チェックインの時に見ます式の返事があるところと2種類ありまして、前者の場合はキャビンに持ち込もうとするのはやめておいた方が無難です。

多くの場合(というかほぼ100%)、チェックインのときになんらかのイチャモンをつけられるんですが、その時のこちらの対応は、「リュートは軽い」「ものすごく高価な楽器である」ということを強調することと、「機内のラゲッジ・スペースに問題なく入るのでクルーと相談します」と言ってその場で決着をつけようとしないことです。

この「クルーと相談する」というのは結構受け入れてもらえます。今のところこの方法で全勝ですが、もしだめだと言われたら・・・と思うと、いつもドキドキします。(笑)

クルーと相談する、つまりそのために機内に入るんですが、そこまで来て断られたことはありません。問題は実際にラゲッジ・スペースにリュートが入るかどうかですが、これは飛行機の機種によって異なります。

私の「調査」(笑)によりますと、

エアバスA340→問題なし。フレンチ・テオルボくらいまで入る。
エアバスA330→ルネサンス可。バロック不可。
ボーイング747→問題なし。ただし一部長さ不足のところあり。
ボーイング777→問題なし。ただし一部長さ不足のところあり。

という感じですね。飛行機が空いていれば、窓側の座席にしばりつけて貰うこともできます。あと、混み合っているときはできるだけ早くならんでキャビンに入るというのも大切なことです。ま、このあたりの知識で武装していれば、チェックインの際の交渉もゆとりが出てくるというものです。他にいろいろご存じの方がいらっしゃったら、ご教授下さい。

楽器を飛行機で運ぶ(1)

2007年07月03日 12時47分53秒 | 音楽系
小さな楽器(フルート、リコーダー、ヴァイオリンなど)の場合は飛行機のキャビンに楽器を持ち込むのは問題ないでしょうけど、リュートとかギターより大きな楽器の場合はなかなか困ります。

昔は荷物用のコンベアの速度が遅かったり段差もあまりなかったことから、トラブルは少なかったようです。弦に私も2,30年くらい前に何回かキャビンに持ち込まず荷物を預けましたが幸いにして問題はなかったです。でも今はコンベアの途中で荷物を放り投げる箇所があることが多いので、楽器が壊れることが多いようです。それ以外の原因もあるかもしれません。どっかのサイトで無惨な写真を見たことがあります。

楽器をキャビンに持ち込みたい、とチェックインの際に言っても、航空会社によって対応がかなり違います。以下に体験を書きますので、必要な方は参考になさってください。

国内便→特に言われたことはありません。
ノー○・○ェスト→不可
ルフ○○○ザ→不可
シン○○○ルエアラインズ→ほぼ可。手渡し荷物預かり制度あり。
ス○ス・インターナショナル→可
日○○空→可
西○○空→可
○ー○ー・○ェッ○→やりかた次第


以上、一応体験談ということで。チェックインの応対しだいで結構結果は異なるかもしれません。

マイレージ

2007年07月02日 14時51分47秒 | 日々のこと
航空券のマイレージが気になるので、ウェブで調べてみました。よく使う航空会社はシンガポール航空です。ヨーロッパまではシンガポール経由なので随分時間がかかりますが、飛行機が新しいし、機内サービスも大変よろしい(それに客室乗務員のお姉さんたちがきれいな方ばかりです)というのがその理由なんですが、最近は同じクリスフライヤー加盟のスイス・インターナショナル・エアラインズもよく使います。

クリスフライヤーのサイトに入って、自分のマイレージ履歴を見ようとしましたら、パスワードが必要でした。うかつなことに、記録をしておくのを忘れてました。いろいろやってみましたが結局だめで、再登録しました。今度はマル秘のファイルにちゃんと記録しましたので、忘れても安心です。めったに見ないサイトでパスワードやらIDを要求されるとあせりますねぇ。

で、やっと閲覧できた自分のマイレージ履歴、よく見ると昨年8月にスイスに行った時の帰りの分が抜けてるではありませんか。5900マイルの大損です。チューリヒのチェックインのときに確かにマイルの申請を申し出た筈なのに・・・(涙)

すぐにクリスフライヤーのデスクに電話しましたが、搭乗券の半券と航空券のコピーが必要とのこと。1年近く前なのでそんなの持ってるわけありません。今年の6月にスイスに行ったとき旅行会社からの航空券発送はPDFでしたので、自分のコンピュータのあるのでは、と確認しましたが、残念賞。そういえばEチケットを郵送してきたのを覚えてます。

スイス・インターナショナル・エアラインズにも電話して粘ったんですが、「搭乗券の半券がないのでは無理です」と言うつれない返事でした。あー、6000マイル近く損をしました。

教訓→マイルの状況を必ずチェック、搭乗券の半券は捨てずに保管。