リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

居間にある電気製品(3)

2007年07月21日 11時18分58秒 | 日々のこと
オーディオは凝り出せばキリがないですけど、まぁそこそこのものを使ってます。若い頃買ったスピーカーを20年くらい使い、さすがにへたってきたので、1995年にHarbethというメーカーのCompact7というのを買いました。その時はアンプやCDプレイヤは古いのを使っていたんですが、音が劇的に変わったのでびっくりしました。

CDプレイヤは、まだCDが出まわりはじめて間もない頃に買った、CD5連奏(6連奏だったかな?)タイプのパイオニア製でした。デジタル製品だから安いものでもいい音がする、なんて思っていたんですが、その後プレイヤもデノンのそこそこクラスのものに替えたら、今まで聞こえていなかった音が聞こえてきてびっくりしました。デジタル製品って、アナログに関するパーツに金がかかっているようです。

残るアンプも2003年に、それまでのサンスイ製からラックスマン製に替えました。このときも音の厚みとか輝きが数段増したので驚いたものです。もうこの時点でスピーカーは購入後10年近く経っていて多少はへたっていたでしょうけど。今から思うとスピーカーを買った1995年に一気に全部入れ替えておけばよかったみたいな。(笑)でもそうしてたら、あまりの劇的変化に腰を抜かしていたかもしれません。

居間にある電気製品(2)

2007年07月20日 11時05分09秒 | 日々のこと
新製品にぱっと飛びつく私のような人間は、世の中の技術発展を支えているとも言えなくはないですが、実際は「人柱」みたいなもんです。(笑)実際初代HDD&DVDレコーダーはよく故障しましたし、操作性や内蔵ソフトも洗練されていませんでした。2005年秋頃には故障ばっかりで使用に耐えなくなり、買い換えたわけです。このパナソニック製品、地デジチューナもついていないスタンダードモデルですけど、操作性もよくまだ故障も一回もありません。もっともいわゆる家電製品が1年間で何回も故障するというのは普通ありえない話ですけどね。

ハードディスクがついている製品は、もってせいぜい5年くらいでしょう。ちょうどそのころが地上デジタル放送に移行するころです。我が家のテレビとHDD&DVDレコーダーはその頃までいまのままでしょう、多分。(笑)

居間にある電気製品(1)

2007年07月19日 09時20分05秒 | 日々のこと
巷では薄型テレビの話題が新聞紙上を賑わせています。先日も大型液晶テレビの画質がプラズマテレビのそれとほとんど変わらなくなったというような話が某新聞に出ていました。我が家では2001年に3万円台で買った東芝製テレビが健在です。ブラウン管の退色も全くなくよく出来た電気製品です。大体新しいものにすぐ飛びつく私ですが、なぜかテレビに関しては結構冷静で、今のところ2010年頃有機ELテレビの値段がこなれてきた頃に新しいのにしようと考えています。

購入して10年も経つとさすがに優秀な東芝製品と言えども結構くたびれてくるだろうし、その頃には薄型テレビの価格が相当こなれてくるでしょう。2010頃はもう液晶が主役の座をぼちぼち降り、有機ELになりつつあるかも知れません。その時期にはだめになるだろうということを予測して2005年にHDD&DVDレコーダも安いパナソニック製にしました。実はHDD&DVDレコーダーは、世間で話題になる前に購入しまして、現在は2代目ですが、買った当時は、「何でこんな便利なものが世間で話題にならんのかな」って感じるくらい、販売店に人もあまり知識も売る気もありませんでした。

ナクソス・ミュージック・ライブラリ

2007年07月18日 10時17分07秒 | 音楽系
ナクソス・ミュージックライブラリってご存じですか。http://ml.naxos.jp/
毎月1890円会費を払うと、ナクソスレーベルおよび提携レーベル(かなりの数に上ります)の全てをストリーミングで聴くことができるというサービスです。ナクソスの英語サイト(http://www.naxon.com)には、このほか年間19ドル払うと同様のサービスが受けられますが、こちらの音質はかなりイマひとつです。

最初はその安い方に入会したんですが、いくつか聴いているうちに、音質にものたらなさを感じてきました。圧縮率が高いので、特にチェンバロとかリュートとかの弾く系の楽器はすごく変な音がします。そこで、思い切って高い方のサービスにも入会しました。最近有料のメイルサービスを無料のものに変更しまして、ちょうどそれで浮く経費をあてることにしました。

月1890円というのは結構微妙と言えば微妙な金額です。大体ナクソスレーベルのCD2枚分ですね。今までナクソスレーベルのCDは結構買っている方ですが、毎月2枚、年間24枚はさすがに買っていません。でも晴れて会員になり、片っ端から聴いてみますと、やっぱりすごいお得感!うーん、ナクソスの思う壺ですねぇ。(笑)こんなことなら最初から高い方にだけ入っていればよかったです。

古楽系としては、バッハ・コレギウム・ジャパンとかリュートのヤコブ・リンドベルイの録音があるスゥエーデンのBISとかフランスのAlphaの各タイトルを聴くことが出来ます。もちろんナクソス自体も結構いい録音があります。この分だけでもずいぶん価値があると思いますね。こうなったらミュージックボードを組み込んだ専用マシンを居間のメインステレオセットのアンプに接続して聴けるようにしないといけません。こうすればナクソスおよびその系列の膨大なタイトルがまるで自分のライブラリーみたいに手軽に聴くことができるわけです。でもそのためには手間と経費がかかりますねぇ。(笑)

ドレスデン写本苦労話(4)

2007年07月17日 13時02分14秒 | 音楽系
そこで思いついたのが人海戦術。学校の教室を使い、ページを拾うのを生徒の皆さんにお願いするという方法です。部活動も終わったある日の日曜日、4つの教室の全ての机上にドレスデン写本全ページが置かれました。カップラーメンをおごるから、という「殺し文句」もあり集まった生徒10名余り。四つの教室を堂々巡りすること2時間余り、170数部分拾い終わりました。1986年の暑いころでした。そのとき集まってくれた生徒諸君、本当に今でも感謝しています。

ヴァイスのドレスデン写本、1986年の初版から100数十部出ました。昨年改訂版を出しましたが、現在はA4にサイズダウンして、印刷製本の全てをキンコーズにお願いしています。あの頃の苦労をいとも簡単にキンコーズが解決してくれるのは少し複雑な気もしますが、まぁ便利に時代になったということではあります。

ドレスデン写本苦労話(3)

2007年07月16日 13時22分45秒 | 音楽系
この当時、そのドレスデン写本をカラー撮影をして復刻した本が既に売られていましたが、一冊5万円近くしていました。一度それをどっかで見る機会がありましたが、カラー撮影してあってもやはり、購入したマイクロフィルムと同じようによく見えないところは見えませんでした。

加筆修正には1ページにつき1~2時間くらいかかり、こんなことばかりやってたらリュートの練習時間がなくなるな、と思いつつもせっせと時間を見つけて作業を続けました。当時教員をしていましたので、完成したページをその都度50枚ずつ(50部作る予定でした)学校の謄写印刷機で印刷していきました。もちろん紙とインクは自前のものを使い勤務時間外に印刷しましたが、今ならそうやっていても学校の機器の目的外使用をするななどと苦情のひとつやふたつはあるでしょうねぇ。あの頃はまだのどかな時代でした。

もっともこの作業、実は毎日かかさずやっていたわけではないので、結局完成までに8年近くかかってしまいました。途中で面倒くさくなってしばらく休んでいた時期もあったし・・・(笑)やっと全てのページが印刷完了したのはいいのですが、今度はこれをどう製本にもっていくかという難題がありました。ページ数として、B4紙の大きさで170数種類あります。一冊ずつまとまっていれば、製本屋に送れば製本してもらえるのですが、問題はそれをどう一冊分ずつ拾うかです。

ドレスデン写本苦労話(2)

2007年07月15日 12時18分10秒 | 音楽系
こうして手にいれた35mmのマイクロフィルムを自分で薄い普通の紙のような印画紙に焼き付け、定着処理を施し、水洗し、乾燥するという作業を自分で全部やりました。枚数が300枚を超え結構たいへんな作業でしたが、この方法が最も安上がりだったんです。

実は自分の家が写真屋でしたので、こういうことをする設備がありました。ただその頃はカラー写真に移行しつつある時期で、自宅設備で現像することは激減していた時期でもありました。写真現像のための薬液は残っていたものを使い、印画紙は写真器材を扱う卸屋さんに注文しました。確かフジ・フォトコピーとかいう名前で、一枚あたり12円くらいしていた記憶があります。ちなみにこれを写真屋さんに頼むと一枚あたり、安いところで100円台、高いところだと200円を超えていました。

さてこのドレスデン写本、かなり痛みが激しく、多くのページに大きなシミがあったり、線のかすれがありました。これを加筆修正してちゃんと普通に読めるドレスデン写本を作ろうと思い立ったのが、1970年代の終わり頃でした。

ドレスデン写本苦労話(1)

2007年07月14日 09時48分58秒 | 音楽系
ドレスデン写本苦労話といっても、昔それを筆記した人の苦労話ではありません。私が加筆修正して出している「ドレスデン写本」制作の苦労話です。一昨日、昨日のバルトの話で出ていましたドレスデン写本、正式には、ドイツ・ドレスデン市ザクセン国立博物館所蔵MUS2841といいます。ここにシルヴィウス・レオポルド・ヴァイス(1686-1750)の重要な作品が収められています。

この写本のマイクロフィルムを旧東ドイツ時代の同博物館から購入しました。私の古いメモによれば、1976年3月13日にマイクロフィルム到着、その後代金として30.62マルクを送金した、とあります。もう30年以上も前の話なんですねぇ。この当時、記憶によれば、旧東ドイツに送金するのは結構ややこしくて、確か直送はできなかったと思います。

送金経路は、ロンドンを経由して西ベルリンに行き、そこから東ベルリン、そして東ドイツの住所に届く、という場合もありました。ある旧東ドイツの博物館からは、お金のかわりに、本を送ってくれ(例えばジョン・ケージとか)なんて書いてくるところもありました。ドレスデンには比較的スムーズに送金できたような記憶があります。

ハードディスク交換(2)

2007年07月13日 14時08分52秒 | 日々のこと
無事新しい250ギガにクローンを作り終えて、250ギガからブートしてみますと、あらら、BIOSレベルでドライブが全然見えません。これは一大事が起こったのかと、古い80ギガからブートするとこれはちゃんと行きますが、Windowsから認証してくれ、というメッセージが現れ、また焦りました。以前このMigrate Easyを使ってノートパソコンのハードディスクを交換したときはスムーズに行ったのにこれはどういうわけだろうと思いながら、もしやと光学ドライブの接続を見ましたら、やっぱりケーブルがはずれていました。はい、単純な原因でした。

こういうトロイことをやっていた場合、Windowsから「あなた、光学ドライブのケーブルがはずれてますよ」ってメッセージがディスプレイに出れば、焦らなかったんですけど、コンピュータって不親切ですね。(笑)

ちょっとよたりながらの作業でしたが、無事250ギガのハードディスクに切り替えてこのブログを書いています。古いHDDはバックアップとして保存です。このくらいの短い期間(1年から長くても2年)でハードディスクを替えていますので、トラブルはさすがに皆無です。随分前にHDDの故障で大変な目にあったので、それ以来、トラブルが出ていなくても一定の期間が過ぎたら交換するようにしています。

ハードディスク交換(1)

2007年07月12日 10時41分48秒 | 日々のこと
自作4号機のハードディスクを交換しました。昨年の6月に「枯れた」パーツばかりを使って「そこそこいけるマシン」を製作しました。ケースはもう10年近く前から使っているものを使用し、ハードディスクはかなりけちって、5000円台の格安80ギガを取り付けました。マザーボードは一世代前のチップセット、CPUはPentium4の3.2ギガです。ま、要するに安い割には早く安定している、というコンセプトです。

そのころはまだコンピュータ浦島状態から完全に抜け出ておらず、パーツの知識が更新できていなかったこともあったんですが、今にして思えばもう少し新しい仕様のパーツを多用したらよかったと後悔しきりです。ハードディスクは最近残りが10ギガを切ってきましたので、先日250ギガのものを7000円台で買いました。

現行の80ギガの内容をそっくりそのままクローンを作ってくれるユーティリティ、Acronics Migrate Easyを使いまして、作業開始です。最近、というか1年以上も自作機にアクセスしていないので、ほこりがいっぱい。まずはお掃除からです。長らくさわってないと、ほこりはたまるは、作業の手際が悪いはで、よたりながらの作業でした。