リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

インプラント

2023年08月21日 21時01分33秒 | 日々のこと
近所の歯医者さんでインプラントの施術を行ってもらいました。実は12年ほど前に左下奥歯のインプラント施術を行ってもらって現在も快調です。今回は右下奥歯(の跡地)です。右下奥歯を数年前に治療したのですが、また1年半くらいから痛み出して結局抜歯に至りました。そこを空き地にしておいくと上の奥歯のペアがないままなのでインプラントにすることにしました。

予約してあった11時半に歯医者さんに歩いて行きましたが、今日も暑いですねぇ。しばらく待ったあと診察室に入り、先生から鎮静剤投与しますかと尋ねられたのでお願いしました。これでうっすら寝ている間に全てが終わります。

施術の前に点滴ができるようにしなくてはいけないのですが、点滴に関して私はひとつ問題を抱えています。私の腕の静脈は見えづらく点滴の針が上手く刺さらないことが多いのです。一発で行くときもありますが今回は3回目で完了。

施術中は麻酔をかけているわけではないので完全に意識がなくなるわけではありません。先生と話もしているようです。でもその多くは記憶に残らないです。記憶にはなんか先生がしゃべっているなぁくらいは残っています。

施術が終わって意識が戻ったころの自撮りです。



意識がはっきりしてきてふと血圧計をみますと上が125,下が68。いい値ではありませんか!照明は落とされて周りにはだれもいません。

しばらくすると先生がやってきて、これからレントゲンをと仰るのでレントゲン室へ。ボルトは上手く埋め込まれていました。

次回は9月1日で抜糸をしてもらうのかな。上物をかぶせるのは何ヶ月か先らしいです。

第3回名古屋国際ギターコンクールアマチュア編

2023年08月20日 17時20分53秒 | 音楽系
名古屋国際ギターコンクールアマチュア編に行ってきました。同コンクールは名古屋の中堅ギタリスト生田直基氏が立ち上げた、まだ発足4年の新しいコンクールです。今年はアマチュア編とジュニア編が開催されました。一般編もあるそうですが、今年は開催されないとのことです。


まだ最初の頃なので観客は少なかったですが、3分の1を過ぎた頃からどっと聴衆が増えてきました。

会場は名古屋のノリタケガーデンに隣接するイオンモール内のホールです。ホールと言っても音響的にはクラシック音楽には不向きで、そのためPAが使用されていました。

実は出場者のひとりの方にこのコンクールに向けてバッハのレッスンを頼まれました。数回のレッスンをさせて頂きましたが、レッスン内容は上手く消化されていました。結果発表がかなり後になるとのことで、結果を聞かないで会場をあとにしましたが、どうだったか気になります。一応自分なりに採点をしてみましたが、発表されたら比べてみようかと思います。

会場は名古屋駅から北へ少し行ったところで、かつてノリタケチャイナの工場があった所です。実は新しくなったこのエリアはまだ行ったことがなく、歩いていましたら何か全然知らない大都市に舞い込んだような感じでなかなか新鮮でした。暑かったですが・・・車で行けばよかった・・・

人が増えると

2023年08月19日 16時25分54秒 | 日々のこと
最近は訪日客が増えてきて、以前のような活気が戻りつつあります。それに伴いマナーの悪い客もまた戻ってきたようです。

三重県と愛知県境ににある庶民的な日本料理店。このあたりは観光地というわけではありませんが、国道23号線沿いにあるためコロナ前は多くの大陸からやってきた人たちで賑わっていました。賑わいすぎて私なんかが行っても店に入れないときも。

たくさん来てくれるのはいいのでしょうけど、いつ行ってもそういうった客は声が大きくてうるさいし、靴は脱ぎ散らかしたりでマナー悪かったです。それがコロナ禍でぱったりと来なくなりいつもの日常が戻ってきていましたが、団体旅行が解禁されたらしいのでまたコロナ前の状況に戻ってしまうのでしょうか。

多く人がおしよせると大陸の人ならずともマナーの悪い人が紛れ込んでしまうものです。昔若い頃ギターのコンサートで主催者の方が頑張って沢山入れてくれたのはいいのですが、お客さんのマナーが悪いのには閉口しました。通路を子供が走り回るし、演奏途中に雑談し出すし・・・

名古屋に某飲食店チェーン創業者が作った音楽ホールがありますが、ここはとにかく人を沢山入れることを運営のモットーとしてきていました。とにかくクラシックのコンサートを毎日でもやるという意気込みです。でもその結果演奏中アメちゃんをまさぐるカシャカシャ音が響きわたったり、途中で携帯が鳴りそれに出る人がいたりで、聴衆のレベルはとても低かったです。そのために公演の始めに、アメは食べないようにとか携帯には出ないようにという注意を書いたプラカードを持ったお姉さんがステージ下に立っていました。まぁクラシックのコンサートしては異様な内容ではあります。

そもそも無理してコンサートの回数を増やすものだから本来は来るはずのない人が来てこういう事態になるのです。なかなか改善は見られませんでしたが、コロナ禍を経ていまはどうなんでしょう。毎日コンサートだと演奏する方もきっとレベルが下がっていくでしょうし、せっかくのホールなのですからもう少しマシな使い方をしてほしいものです。(一応ホールの名誉のために言っておきますとちゃんとしたコンサートもやっています)

河口湖自動車博物館・飛行舘

2023年08月18日 09時09分29秒 | 音楽系
河口湖自動車博物館の飛行館に行ってきました。ここは原田信夫さんという方が私財を投じて作って私設博物館で、日本の大戦機を多く展示しています。大戦機ファンとしては見逃せない施設です。



展示機は零戦が3機、隼が2機一式陸攻が1機など数えたことはありませんが多数あります。あと栄、誉、アツタなどエンジンの展示もあります。

ここにはいまでも何度も訪れていますが、今回は海軍の艦上偵察機彩雲の胴体部が完成というので特に楽しみでした。



彩雲は偵察に行った帰還路でグラマンF6Fの追尾を受けましたがそれを振り切り「我ニ追イツクグラマン無シ」と母艦に打電してきたエピソード有名な俊足機です。エンジンは中川良一氏により設計された2000馬力級の誉を搭載し日本の公式試験で時速609kmを記録しています。戦後のアメリカ軍がオクタン価の高い燃料と高性能エンジンオイルで試験した結果ではほぼ700kmに達したというから驚きです。復元は胴体と垂直尾翼、右の水平尾翼までできていました。



同館の方に聞いてみましたらすべての翼も復元して完成させるそうです。4年ほど前に胴体の復元が完了した海軍の一式陸攻も垂直尾翼と左の水平尾翼が復元を終えていました。同機は大型なのでまるごと復元は展示スペース的に厳しいみたいですが、新しい建屋を作りそこに完全復元機を置いてほしいところです。

日本は敗戦国なので大戦機の多くは残っていませんが、誇るべき工業遺産をこうして大切に復元保存している同館の仕事には敬意を表します。帰り際に少額ではありますが寄付をさせていただきました。


ヴァイス作曲ソナタ第39番ハ長調(7)

2023年08月17日 19時09分56秒 | 音楽系
最終曲のプレストです。ドレスデン手稿本における本曲にはおおきなシミがついています。ただ幸いなことに繰り返しの部分になっていたりするので大体は判読が可能です。ところが本プレストの場合は、「穴」が空いてしまっていて判読不能の箇所があります。



5段目の赤線で囲んだ部分です。小節の3拍目4拍目になりますが、上声部八分音符でドドドドでしょう。一つ目のドの下は音がないことはわかりますが残りはどうなるか。まぁこれは恐らくソ、ファ♯(5コース)、ミでしょうね。この動きは9小節目(2段目の最後の小節)の3拍目4拍目が参考になるでしょう。

本曲は前半30小節、後半40小節の計71小節あります。プレストというからには速い感じがしないと行けません。鍵盤楽器奏者ならこの曲をメトロノーム120くらいで弾いてしまうかも知れませんが、さすがにそのスピードで弾けるリュート奏者はいないでしょう。(120なら繰り返しアリで4分40秒!)です。まぁ現実的な線で90台でしょう。これより遅いとさすがにプレストの感じはしません。

90のアリアリで6分18秒です。まぁこんなところでしょう。実際の演奏はテンポを落としたり巻いてみたりしますので重要なことは速く感じるように聞かせることです。物理的に速く弾けば必ずしも速く聞こえるというものではありません。

本曲の構成は何回も調や形を変えて現れる特徴的なフレーズとそれらをつなぐエピソードから成り立っています。その特徴的なフレーズは全て前半に現れることから、後半はその展開と見てもいいと思います。いろいろこねくり回すわけです。ただ、主題に回帰して再現するという形ではないのでソナタ形式とは異なります。

本家本流が外される?

2023年08月16日 12時15分02秒 | 日々のこと
今年の夏のイベントは今回の台風で延期や中止になったものはあったものの、概ね盛大に行われたようです。桑名の石取祭りは雨にたたられはしたものの4年ぶりのフルスペック開催とあって大いに賑わいました。

徳島の阿波踊りも今年は盛会だったようですが、ひとつ気になるニュースを読みました。阿波踊りの踊り子は何々連とかいったグループ単位で踊るそうですが、なんでも老舗の連が出演を認められなかったそうです。

出演するためには2つある阿波踊りの協会のいずれかに入っていなければならないそうで、件の連はいずれにも属していたかったようです。あといくつか不備があったのが出演できなかった理由らしいですけど、なんかもっと複雑な事情がありそうです。でも部外者からみると、どうして昔からやっている連が出演できないの?って素朴に思ってしまいますけどね。

この話を聞いて、思い出すのは八丁味噌の話です。愛知県の岡崎市には独特の伝統製法で風味豊かな味噌を造る老舗が二軒あります。岡崎城から八丁離れたところに蔵があるので八丁味噌というのだそうです。もう何百年も続いている味噌蔵だそうですが、この味がいわゆる名古屋の味噌カツや土手煮などの味のベースで、「名古屋味」を支えています。

その二軒の味噌蔵が製品に八丁味噌と名乗れず、その蔵以外で速成製造した味噌が八丁味噌と名乗れるという不可解な事態が起こっているそうで、裁判になっているそうです。なぜこんな事態が起こったかはなかなか理解しがたいですが、どうも農林水産省が一番問題ではないかという感じがします。

この2つの逆転現象、部外者にはうかがい知れない部分があるのでしょうけど、いずれも本来のあるべき姿での解決を願っています。

台風7号襲来

2023年08月15日 12時53分34秒 | 日々のこと
今日は早朝強い風雨の物音で目が覚めました。当地は台風の進路からは外れましたが、それでも台風が遅いため風は強く時折強烈な雨が降ってくるということを繰り返しています。天気予報によるとこの状態が夕方くらいまで続くそうです。

台風は和歌山県を縦断(横断なのか?)して行きました。同じ三重県でも南部の熊野あたりは雨風が強く、七里御浜には強い波が押し寄せているのをテレビで見ました。17日に予定されていた熊野花火大会は今回の台風の影響で22日に延期されています。22日は多分大丈夫ですから久しぶりに開催される花火大会は大勢の人が押し寄せることでしょう。

心配なのは、以前大水害が起こった熊野川の状況です。新宮から20kmくらい行ったあたりでしょうか、そこに設置された河川カメラの映像は川幅一杯濁流が流れる熊野川を捉えていました。この近くにある温泉にときどき行くことがあるのですが、普段は川幅の7割くらいは砂利で流れの部分は限られています。ただ川幅は山の奥に入ったにしてはとても広く、かつて何度もこの川幅一杯に濁流が流れることがあったことをものがたっています。

2011年台風12号のときの水害はすさまじく、熊野川に沿って走る国道168号線の道の駅にそのときの水位を示すモニュメントがあるのですが、その位置はなんと駐車場の地面から10メートル以上のところにありました。川面は道の駅の駐車場からずっと下ですから何かの間違いではないかと思ったくらいです。

今回の台風でそのような災害が起こらないのを祈るばかりです。




晩夏

2023年08月14日 16時28分36秒 | 日々のこと
駐車場のアスファルトの上にセミがひっくり返っていました。長い地中生活を終え地上に出てきて、最後の数日を賑やかに締めくくってお陀仏です。夏もいよいよ終わりです。



今日は台風7号の風が吹いています。強さこそまだそよ風レベルですが、とてもそよ風とは言えない不快な湿度と不気味さを伴った風です。一日中曇り空でしたが、7号は小型なので夜になって台風が近づいて来ると一気に風雨が強くなると思います。

天気予報によると上陸地は紀伊半島の潮岬あたりだそうで、これだとあの伊勢湾台風と同じですが、向かっている方向がかなり異なります。伊勢湾台風は南西の方向から向かってきましたが、今度の7号台風は南東からやってきます。60度くらいは角度が違うので当地方直撃ではありませんが、途中方向を変えて日本海に向かう段階で接近してくるのでそれなりの風は吹くものと思われます。

直撃ではないとはいうものの台風は台風ですので一応玄関にある鉢植えは風が当たらない所に寄せて避難させておきました。あとは被害に遭わないよう祈るばかりです。

ヴァイス作曲ソナタ第39番(6)

2023年08月13日 19時45分59秒 | 音楽系
第5曲目のメヌエットです。バッハのメヌエットはかわいい系の曲が多いですが、ヴァイスの場合は結構ごついといいますか長大で重厚なメヌエットもあります。第39番のメヌエットはそれほど長大ではなくまぁ程よい大きさの曲です。

本曲の前半部は繰り返し記号を使わずに書かれています。繰り返し記号を使っても記述できるでしょうけど、あえてこういう形で書いたのは繰り返しの際の簡単な変奏が直接かけるというメリットがあるからでしょうか。もっとも前半部と異なるのは最初と最後の小節だけですが。

ヴァイスのメヌエットでよく出てくるリズム動機である「付点四分(アポジャトゥーラ付き)+16分音符」が本曲でも沢山出てきます。



楽譜の赤で囲った部分です。ここのトリルを16分に続けて弾くか否かは技術的な問題もあってなかなか悩ましいところですが、私としては綺麗に16分に続けて弾きたいです。

多数決ではなかった

2023年08月12日 13時06分51秒 | 日々のこと
台風7号はどうも当地方を襲いそうです。

3,4日前の予報で、世界各地の気象機関が出したコンピュータ予測では、ひとつだけ西側の方に来ると予測していました。図で見ると細い線がひょろひょろと一本だけ。この線の通り来たら怖いなとは思いましたが、まぁこの通り来たら怖いけどほとんどの機関がずっと東よりの予想だから来るはずがないでしょ、と思っていました。

ところが最新の予想では15日の午前からお昼にかけて当地方には相当ヤバい伊勢湾台風コース通る感じです。通過するときは975ヘクトパスカルとのことなので、潮岬上陸時929ミリバールだった伊勢湾台風と比べたら小粒だし速度も遅いみたいなので、大丈夫でしょう、多分。伊勢湾台風は上陸後速度が速く、上陸時とあまり変わらない気圧で通過したので大きな被害が出ました。調べてみましたら当地方を通過したときで940ミリバール台でした。

こちらが伊勢湾台風が辿ったコース。(1959年)



こちらは台風7号の予想進路。



微妙に似ていますねぇ。