お庭の松・・・大丈夫?

2008年10月29日 | 日々のこと
お宅の松いい松ですね、と思いかけずお客様から声をかけられた。言われてあらためて眺めた。道路の拡張で根回しもせずに移植せざるを得なかった10数年前、枯れてしまうのではと案じられたが、この頃はいきいきとしてきている。

 時たま庭師はどなたでしょうと聞きに立ち寄られる方もいるから、趣味のある方は庭師の腕までが気になるようだ。

 昨日の新聞で、上田市の母親グループが「松くい虫の空中散布」の中止を市に申し入れした記事が載っていた。上田市周辺は松が多い、松茸の産地としても有名だ。

 空中散布の予算が少なくなってから長野県の山の赤松の「松くい虫」の被害は拡大した。全国でも被害が少なかった地域であったが、もうそんなこといってられない。
 7月に立科町の笠取峠の松並木の入口の大木が1本枯れているのを見た。ここまできたかとの感があった。

 佐久市においては、浅科・望月地区を中心に被害が拡大しており、標高900m付近でも確認されているという。・・・・佐久市の広報より。

 市では、年2回松くい虫被害木の伐倒・くん蒸処理を実施しているという。私有林内等にある被害木も駆除処理をしてくれるという。ただし伐採をする周囲に構造物があるものや、重機を使わなければできないものや、崖地などはできないとのことだ。

 庭の松の予防は、森林組合にご相談してください。

 松は手入れにもお金がかかる。先般お客様に「この松に50年間お金を掛け続けてきたが、息子がこれを続けてくれるかどうか・・・・」と相談されたことがあった。都会に出ている息子さんが帰られるかどうかがその分かれ目だが。
 結局松は残されたが、かなりの木を切り捨てて、次世代の負担を軽減する方法を選ばれた。今は息子さんが週末通ってこられている。

 家を継ぐということは、庭木も含めてなのだとしみじみ思うこの頃である。

                         依田 美恵子
      軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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