嫁入りタンスが戻ってくる日

2010年02月07日 | 家族
娘から「タンス預かってくれないかしら」と電話が入る。いつかはそうなるだろうと、嫁入りの時から覚悟はしていた。転勤族ですからタンスは要らないです、とは言われたけど、その頃習い事を通じて、和服に興味を持ち始めていた娘の着物の量も増えていたので、和タンスだけは持たせた。

 この桐タンスが引越代金を嵩上げしているのは事実だろうし、子育て時代のサラーリマンの妻に着物での外出の機会があるはずもなく・・・。

 引越し先の建物の概要がわかった時点で、たぶん湿気との闘いになるだろうと推察ができたから。

 桐は湿気には強いとされるが、それでもカビから守りきれるという保証はない。もちろん外部は見事にかびる。点々とした小さなシミができる。もちろん表面が水に濡れればそのとおり跡形が残る。

 結婚したばかり、我が家に遊びに来た夫の友人が、酔いつぶれてどういう訳か、私のタンスに「よだれ」を付けた。その後が今でもしっかり残っている。「油単」をかけるとこれがあまりにも使いずらいから、いまやその所在さえ覚えていない。

 かって娘の部屋だったところは、また少しずつ娘の部屋のごとくになりつつある。

 戻ってくるのが物であるうちは良しとしよう・・・・夫と笑った。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ村へ  


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする