あらたなカルチャーショック

先日、日本経済新聞社のショツプで買った「自動車新世紀勝者」を読み始めた。まったくカルチャーショックの連続だ。

　いつぞや、自動車部品メーカーに勤める息子が「おかあさん、話聞いてよ」と言われた当時、私の認識は自動車の業界が猛スピードで変革しているという感じはもっていたが、これほどまでの変革という認識はなかった。

　世界の希少鉱物の争奪戦が起きている事も、中国のアフリカ詣でも、携帯電話に必要なんだなー、と思っていたら、なんと次世代の車にそれが必要だったなんて、知らなかったわー。

　次世代なんて思っているのが、甘いのね。もう今年というレベルで新しい時代に突入だもの。脱石化燃料の流れが今濁流のごときではないか。

　昨日のデフレの時こそ、ものごとは進化するとお勉強した通りだと思った。

　この本を読んでいると、いままでバラバラだった自分の情報が繫がって、「そういうことだったんだ」と納得できる。

　石油から電気への転換になると、自動車に参入する会社がいっぱいできるはず、それは日本を始めとした新興国だけではなく、中国、インドでもどんどんと出てこよう。タタの自動車は極端にしても、世界の市場に合わせる為には、低価格が求められる。

　今回のトヨタ・ホンダの海外のリコールを見たとき、共通部品を使うことにより、ボリュームによる削減とと開発費の削減によるいい面があったが、それがいったん負に働いた時の恐ろしさを感じた。

　まだ読み始めたばかり・・・・・この頃夜中の読書を禁じているから・・・速度の遅い事。
　
　総理はＣО2を25％削減をうたった。自動車業界はそれに対応できる方向に進んでいっている。その大きな転換を読みながら、わが住宅業界はどこまで対応できるのだろうかと考えた。まだまだ目の先ばかり追及の建物が建っているのが大方だ。

　住宅着工数の中には、一般住宅と共に貸家も入る、この貸家がさらに問題なのだろうと思うのだ。自分の住む家とは違う観点で建てられているから、住みこごちなんて二の次。
二酸化炭素削減の大きな課題だろうと思う。健康な家に住めば、医療費だつて違うだろうな。

　価格の安さの追求は雇用の問題に直結・・・・これだけは納得できないけどな。２０年後には必ず労働力は不足というのに、今がなんともいえない。

　読み終えるのなんか待ってられないから、嫁さんが来た時に「息子に1週間で返してと」と渡した。どんな感想が返ってくるだろうか、それも恐ろしいような・・・・。

依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅　中島木材の家

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