ベトナム・カンボジア・・・その2

2013年01月22日 | 
北部にあるハノイは四季があり沖縄と同じ位の気候、中部は熱帯気候で南部は熱帯モンスーン気候だとか。

 ハウスを使って農業しなくても、1年中食べる物に困らないわねえ。乾期で耕作が始まっていないバナナの木が無ければ農地は日本の春先の風景そのもの。

 稲作も直播もあるらしいが、北部では成長が悪いから苗代があり、時たま代掻きをしている姿も見られた。構造改善が終わったらしい大きな区割りの田んぼも見えたが、ほとんどは小さな変形の田んぼで、機械化は進んでいないとガイド氏は言う。

 しかし畑で働く人の姿を見ながら、身に合わない機械化は良し悪しだから、それはそれなりに暮していけるならばと思わずにはいられないのでした。

 平均月収は54.000円とか、夫が7年前には18.000円と聞いたとか・・・・そうだったっけ、と。

 所得倍増に沸いた古い昔を思いながら、今この国の人たちは右肩上がりの夢と希望の世界にいるだろうと思ったのでした。

 農地が国有地となれば、工場団地化も簡単なのかもしれません。あちこちに見える工場の看板の文字を目でおえば、あの国この国です。

 今この国は労働力の供給地としてあるのだとしみじみと分かるのです。

 火力発電所が見えました。

 この国が日本のメーカーの原子力発電所を選んだのは、3.11の前でした。

 3.11の後どうするのだろうか、と気にしていたのですが、結局前に進んだのでした。
 
 その新聞記事を見た時にも感じたのですが、こうして現実に国民がみんな豊かになりたいと望んでいる時に、他の国の原発に苦しんでいる姿を持続して覚えてはいられないのだと思いました。

 インフラとして電力は世界の工場として最低限クリアしなければならないこと。
目の前の豊かさを実現させるには、外資の導入を図らねばなりません。
 電力=国力なのだと思ったのでした。

 日本のメーカーの物だけではなく、オーストラリアとフランスの物も検討中だとか。
なんとも悩ましいことです。

 工場の駐車場には平均月収の2倍だというバイクと自転車があふれています。高額の関税がかかっている自動車は、庶民にとっては高値の花。

 国が発展していくには段階があるのだと、自分の人生を振り返りつつ思うのですが、でも昨今は3段跳びで行ってしまう部分もあるから。
                             依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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