県立高校「学びの改革」・・・・・地域懇話会

2017年12月16日 | 日々のこと

先日、母校の高校の校長先生から、県立高校「学びの改革」に関わる第2回地域懇談会への参加のお誘いをいただいた。

 入学式の後この「学びの改革」についての長野県教育委員会の方向性を示した書面をいただいていた。

 ここ何年か、再編の話は注目されているところであるが、その再編するにあたってというか、大学入試の方向が変わってきたというのが本音なのかなと私は思っているのだが、高校のあり方を大きく変えようとしている。

 出席いただければ、理解いただけることもあるかと、と校長先生はおっしゃられたような。何か意見を述べなさいなんて言われれば、無いことはないけれど、我が子の時代からは早や30年、とてもではないけれど浦島太郎である。

 その当日の朝、信濃毎日新聞の1面に「望月高 通信制の拠点に」という記事があった。

 それを読みつつ、しばらく前からのいろいろが、こういう決着を付けるのだろうかと、フムフムと読んで理解した。

 6時半からの会場に飛び込んだのは、主催者の挨拶が始まる直前であった。

 参加の皆さんは、かなり理解されているのだろうが、8月の1回目にも出ていないから、そのレジメにも目を通しつつである。

 もう再編というより「学びの改革 実施方針」策定にむけてと、話は進んでいたのであった。

 レジメの1ページに、求められる資質・能力とあって、1枚の写真があった。「2020年の大学入試問題」石川一郎著 講談社現代新書 からの転写らしい。

 たとえば、こんな小論文問題が出る!・・・800字でこの写真の意味を説明できますか?とあった。

 その写真は長い地下鉄の階段らしい・・・見たところわからないが、この後の説明の中にそうあった・・・・そんなに広くない階段にコートを着たような男性がひとり登っている。

 そして手前右手の手すりに赤い風船が2つ結わえられている。

 私この時点で考えた・・・・これって何って、イメージを膨らませてストリーをつくれということなの?

 正解があるのかしら・・・・誰がどの判断基準で採点するの・・・・不思議。

 長野県の高校教育が目指すべき方向
 ① 自ら立てた問いに対し、チームとしての協業しながら解を見つけ、新しい価値を主体的に創造していくことができる資質・能力の育成。

 ② 「一度しかない人生を自分はどう生きたいか」という自分の人生を想像する力(キャリアデザイン力)の育成

 ③ 信州に根ざした確かなアイディンティと世界に通じる広い視野、資質・能力の育成。

 まさしくその通りの指針だなあと思えた。ここ何年かの卒業式の式辞はこのあたりのことをお話しされていたし。


 そしてそのために、すべての高校が新たな学びへの転換をはかるのだという。

 これからの時代に必要とされる新たな学びに転換、で3つの方針の策定。

 生徒育成方針・・・・どのような力をつけさせて卒業させるのか

 教育課程編成・実施方針・・・・教育活動をどのように展開するのか

 生徒受入れ方針・・・・どのような生徒の入学を望むのか

 この3番目の生徒受入れ方針を読んだ時、すごい違和感を感じたのだった。

 ほとんどの子が高校に行く時代である。現実は高校の数は減り、これからも統合は続く。確かに通信制・多部制・単位制・定時制もあり多様な学びの場もあると言えばあるかもしれない。

 15の春に、これらの方針に沿った選択ができるのだろうか。

 
 長野県の中学卒業者数は2017年3月の20.754名から、2031年3月は15.449名(予測)で約5.300名で約130学級分減少である。

 とにかく少子化は未来でなく現在なのである。

 今の小学校だって空き教室がいくつもであり、運動会では、先生方も少なく1代前とは雲泥の差である。

 我が母校だって、普通科単独校になって、入学式や卒業式の人数や先生方の歓迎会に出席すると、その現実にびっくりする。

 クラス数の減少は、部活動にももろに出るから、団体競技はたいへんである。近在を見回しても、みんな同じ程度のクラス数だから、しかたがないのだけれど。

 そして意見交換の時間になった。・・・・・まあこれが実に・・・・長くなったので次回にします。

                                  依田 美恵子
    軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家



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