院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

サマータイム反対

2006-09-09 14:02:21 | Weblog
 人間の体内時計は分単位で正確である。だから、1時間時差がある土地へ行っただけで調子が狂う。

 時計の針を夏の間だけ1時間早めるサマータイムという制度を、戦後やったらしい。欧米では当たり前の制度だけれども、わが国では根付かず、数年で沙汰やみとなった。

 実は私はサマータイムと似たものを経験している。小学校低学年のことだが、時計の針を早めるのではなく、学校の始まりの時間が夏の間だけ40分早くされたことがあるのだ。これはつらかった。

 子供は眠たい盛りである。夜、寝苦しい上に早起きさせられて、非常に疲れた。早く夏が終わればよいと思った。

 わが国でも、国レベルでサマータイムを行おうという動きがある。私は絶対反対である。推進論者は生産性が上がり、余暇が増えると言うが、幻想である。一億総時差ボケになって、生産性は下がるし、健康にもよくない。一日は24時間なのに、余暇が「増える」という発想が理解できない。
 
 推進論者は欧米でやっていると言うが、それは空気が乾燥しているからであって、日本の夏のように湿気が多い場所にはなじまない。

 現にアメリカでは、南のほうの州はサマータイムをやっていない。