院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

工場見学その1

2006-09-29 13:33:21 | Weblog
 先日、職人の技を見るのが好きだと書いたが、私は工場見学も好きだ。工場は技の大所帯だからである。

 小学校2年生のときに、今はなきミツワ石鹸の工場に父に連れて行ってもらった。当時はまだオートメーションは普及していなかった。

 さて石鹸の作り方であるが、まず熱して解けている石鹸の原液を、車輪が付いた茶箪笥大の箱に注ぐ。その箱は周囲4面が外れるようになっている。石鹸が冷えて固まったら、4面を外す。そうすると、大きな石鹸のかたまりが台車の上に乗っている恰好になる。

 針金で茹で卵を薄くスライスする道具があるが、それの親玉のような装置があって、台車を押して針金の中に突っ込んでいく。それを針金の方向を変えて3回行うと、大きな石鹸のかたまりは普通の石鹸の大きさに細かく裁断される。

 人間が適当にやるものだから、できた一個一個の石鹸は形が不揃いである。会社のロゴや字が書いてあるプレス機があって、一個一個の石鹸はプレスされ、製品となる。

 裁断されたばかりの石鹸は、みな少しずつ大きさが違う。それをプレス機で強引に圧縮するので、一個一個の石鹸は重さが違うと思う。

 私はやったことがないけれども、同じメーカーの同じ石鹸でも重さがみな同じかどうか、興味がある方は測ってみてほしい。