ここに述べていることは、サウジアラビア全体のことではない。サウジアラビア第二の都市ジッダに関することである。第一の都市は首都のリヤドだが、リヤドが保守的であるのに対して、ジッダは国際都市で歴史的に異民族にも開かれていた。
妻は娘の夫君の住居に泊まった。外国人専用の地域にその住居はあった。外国人の住居が一か所にまとめられており、それをコンパートメントと呼ぶ。ひとつのコンパートメントの中に2,3百所帯が暮らしている。
ひとつのコンパートメントは塀で囲まれていて、出入り口が一か所あり、門番が付いている。コンパートメント内に公園もスーパーもある。公園では白人の子供を見かけたそうだ。スーパーは品ぞろえが悪く、腐ったような肉(妻の観察)を置いてあるので、買い物はコンパートメントの外に行くこともある。
コンパートメント内では女性は普通の服装でよく、もちろん「覆面」を着ける必要もない。
娘の夫君の住居は極めて広く、東京のせせこましいところで暮らしている娘の子供たち(男児5歳2歳)は室内をはしゃいで走り回っていたという。トイレは水洗で、バスルームもホテルのようなしつらえだそうだ。水は海水を淡水化したものを使用するそうだが、飲み水はミネラルウォーターである。
夫君の家にはフィリピン人のコックと週3日だがソマリア人(?)のメイドがいた。フィリピンは出稼ぎが国是だが、中東への進出も多い。コックはむろん食事を作る人だ。腕は良かったらしい。大晦日には寿司を作ってくれて、それがとてもおいしかったとは妻の感想。紅海で獲れたマグロやイカやエビが出たという。米は日本産。妻はまあ刺身にはうるさいほうだが、マグロが絶品だったという。
大晦日には紅白歌合戦がライブで見られたそうだ。日本の放送が衛星を通じてサウジまで届いているとは驚いた。もう中東を辺境とは呼べない。ジッダは高層ビルが次々と建てられているのだそうだ。ヒルトンホテルもあったという。鎖国のような国で誰がホテルに泊まるのだろうかと私は疑問に思ったが、妻は訊いてこなかった。
サウジでは日本人は、みな現地の上流階級のような生活をしている。貧富の格差が目立ったそうだが、貧しいのは本国人ではなくて、移民なのかもしれない。その話はまたいずれ。
妻は娘の夫君の住居に泊まった。外国人専用の地域にその住居はあった。外国人の住居が一か所にまとめられており、それをコンパートメントと呼ぶ。ひとつのコンパートメントの中に2,3百所帯が暮らしている。
ひとつのコンパートメントは塀で囲まれていて、出入り口が一か所あり、門番が付いている。コンパートメント内に公園もスーパーもある。公園では白人の子供を見かけたそうだ。スーパーは品ぞろえが悪く、腐ったような肉(妻の観察)を置いてあるので、買い物はコンパートメントの外に行くこともある。
コンパートメント内では女性は普通の服装でよく、もちろん「覆面」を着ける必要もない。
娘の夫君の住居は極めて広く、東京のせせこましいところで暮らしている娘の子供たち(男児5歳2歳)は室内をはしゃいで走り回っていたという。トイレは水洗で、バスルームもホテルのようなしつらえだそうだ。水は海水を淡水化したものを使用するそうだが、飲み水はミネラルウォーターである。
夫君の家にはフィリピン人のコックと週3日だがソマリア人(?)のメイドがいた。フィリピンは出稼ぎが国是だが、中東への進出も多い。コックはむろん食事を作る人だ。腕は良かったらしい。大晦日には寿司を作ってくれて、それがとてもおいしかったとは妻の感想。紅海で獲れたマグロやイカやエビが出たという。米は日本産。妻はまあ刺身にはうるさいほうだが、マグロが絶品だったという。
大晦日には紅白歌合戦がライブで見られたそうだ。日本の放送が衛星を通じてサウジまで届いているとは驚いた。もう中東を辺境とは呼べない。ジッダは高層ビルが次々と建てられているのだそうだ。ヒルトンホテルもあったという。鎖国のような国で誰がホテルに泊まるのだろうかと私は疑問に思ったが、妻は訊いてこなかった。
サウジでは日本人は、みな現地の上流階級のような生活をしている。貧富の格差が目立ったそうだが、貧しいのは本国人ではなくて、移民なのかもしれない。その話はまたいずれ。