ジッダの人口は300万人だそうである。名古屋が200万都市だから、ジッダは名古屋よりも規模が大きい。
そのため各国の料理店がそろっている。中華料理、韓国料理、イタリア料理、タイ料理、日本料理など。家ではコックがお好みの料理を作ってくれる。外に出れば好きな国の料理が食べられる。おかげで妻が現地の料理を食べたのは2回だけだったそうだ。
料理店はむろん現地人のために店を開いている。店は男性用のエリアと女性用のエリアに分かれている。家族連れはどうするのかというと、家族エリアというのがあってそこを使用するのだそうだ。他に客がいるときには写真撮影が禁止されている。
妻の観察によれば、イスラム圏独特の「覆面」をしている女性は1割くらいで、多くはスカーフだけかぶって顔は出していた。「覆面」も実は忍者の覆面のようなものではなく、黒いスカーフで髪を隠して、あとは鼻と口の上に前掛けのような薄い布を垂らしているだけらしい。そのような女性が人前で食事をするときには、「前掛け」は外さずに、それをそっとめくって食べていたという。
メッカの方角に、現地人がレジャーで行く山がある。山に登ってしまうと、もう食事をする場所がないので、妻と娘の家族の一行は、山の手前の汚い食堂に入った。そこで出された食事は、タイ米のご飯の上にチキンのローストが乗せてあるだけのものだった。無数のハエがたかるので、それを払いながら食べた。腹がすいていたので、けっこううまかったという。
2回目に妻が現地の料理を食べたのは、娘の夫君が取引をしている会社のオーナーのラクダ牧場を訪問したときだった。オーナーは60歳くらいの成功者で、60以上の子会社を持っているという。妻の一行は絨毯を敷いたテントに迎えられた。
一行は下にも置かれぬVIP待遇を受けたそうだ。しばらくすると一匹の羊が引き出され、近くで捌かれて、その肉が供された。妻は羊肉が苦手なのだが、そのときの肉は臭みがなく柔らかくて、妻がいままで食べた羊肉のなかで一番おいしかったという。
羊の乳も出されたが、妻の口には合わなかったそうだ。都市が発展してしまうと、現地の元来の食事は意外に口にすることができない。妻はお金では買うことができない体験をしてきた。まったくもって羨ましい。
そのため各国の料理店がそろっている。中華料理、韓国料理、イタリア料理、タイ料理、日本料理など。家ではコックがお好みの料理を作ってくれる。外に出れば好きな国の料理が食べられる。おかげで妻が現地の料理を食べたのは2回だけだったそうだ。
料理店はむろん現地人のために店を開いている。店は男性用のエリアと女性用のエリアに分かれている。家族連れはどうするのかというと、家族エリアというのがあってそこを使用するのだそうだ。他に客がいるときには写真撮影が禁止されている。
妻の観察によれば、イスラム圏独特の「覆面」をしている女性は1割くらいで、多くはスカーフだけかぶって顔は出していた。「覆面」も実は忍者の覆面のようなものではなく、黒いスカーフで髪を隠して、あとは鼻と口の上に前掛けのような薄い布を垂らしているだけらしい。そのような女性が人前で食事をするときには、「前掛け」は外さずに、それをそっとめくって食べていたという。
メッカの方角に、現地人がレジャーで行く山がある。山に登ってしまうと、もう食事をする場所がないので、妻と娘の家族の一行は、山の手前の汚い食堂に入った。そこで出された食事は、タイ米のご飯の上にチキンのローストが乗せてあるだけのものだった。無数のハエがたかるので、それを払いながら食べた。腹がすいていたので、けっこううまかったという。
2回目に妻が現地の料理を食べたのは、娘の夫君が取引をしている会社のオーナーのラクダ牧場を訪問したときだった。オーナーは60歳くらいの成功者で、60以上の子会社を持っているという。妻の一行は絨毯を敷いたテントに迎えられた。
一行は下にも置かれぬVIP待遇を受けたそうだ。しばらくすると一匹の羊が引き出され、近くで捌かれて、その肉が供された。妻は羊肉が苦手なのだが、そのときの肉は臭みがなく柔らかくて、妻がいままで食べた羊肉のなかで一番おいしかったという。
羊の乳も出されたが、妻の口には合わなかったそうだ。都市が発展してしまうと、現地の元来の食事は意外に口にすることができない。妻はお金では買うことができない体験をしてきた。まったくもって羨ましい。