芥川賞作家の西村賢太さんは中卒である。でも、作品から感じられるインテリジェンスはそんじょそこらの高学歴者では及ばない。
芥川賞作品はふつう面白くないので私は読まない。なぜか西村さんの作品は読んで、まあ面白かった。底辺労働者の生活が淡々と描かれていた。主人公の名前は作者と同じ賢太である。だから私小説といわれるのだろう。
西村さんは「僕は中卒だから高学歴者が嫌いです」とはっきり言う。嘘でもないのだろう。西村さんは莫迦みたいなバラエティー番組にも出る。お金のために出ているのだろうと思うと、かえって面白い。
西村さんはイケメンではない。右の目がしらにコブがあるから、なおさらだ。さぞかしモテなかっただろう。風俗に行こうと思っていたら芥川賞に選ばれたとの電話がかかってきたという。たまたま西村さんには才能があったからよいが、受賞もなにもなく老いていく底辺労働者は何万倍も多いのだろう。
ほかに中卒の直木賞作家として出久根達郎さんがいる。彼は本の虫で、本が読みたいがために集団就職で古本屋に丁稚として入った。私は出久根さんの小説は全部読んだ。古本に関する該博な知識が興味をそそる。面白すぎる。
だが最近、出久根さんは本を出さない。そのときのために、もともとの古本屋を廃業しなかったのだろう。
前にも言ったが、私が好きな作家はやがて作品を出さなくなる。理由は分からない。
芥川賞作品はふつう面白くないので私は読まない。なぜか西村さんの作品は読んで、まあ面白かった。底辺労働者の生活が淡々と描かれていた。主人公の名前は作者と同じ賢太である。だから私小説といわれるのだろう。
西村さんは「僕は中卒だから高学歴者が嫌いです」とはっきり言う。嘘でもないのだろう。西村さんは莫迦みたいなバラエティー番組にも出る。お金のために出ているのだろうと思うと、かえって面白い。
西村さんはイケメンではない。右の目がしらにコブがあるから、なおさらだ。さぞかしモテなかっただろう。風俗に行こうと思っていたら芥川賞に選ばれたとの電話がかかってきたという。たまたま西村さんには才能があったからよいが、受賞もなにもなく老いていく底辺労働者は何万倍も多いのだろう。
ほかに中卒の直木賞作家として出久根達郎さんがいる。彼は本の虫で、本が読みたいがために集団就職で古本屋に丁稚として入った。私は出久根さんの小説は全部読んだ。古本に関する該博な知識が興味をそそる。面白すぎる。
だが最近、出久根さんは本を出さない。そのときのために、もともとの古本屋を廃業しなかったのだろう。
前にも言ったが、私が好きな作家はやがて作品を出さなくなる。理由は分からない。