院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

バーチャルアイドルの「追っかけ」

2013-06-23 00:49:35 | 芸能
 「クラリス」というアニメの女の子2人組アイドルが人気である。声優は中学生のやはり女の子の2人組である。声優の正体は明かされていない。

 アニメの女の子や声だけの声優がアイドルになりうるかというと、なるのである。

 25年ほど前、まだ幼なかった息子と娘を連れて「キャプテン翼」のアニメを見に映画館へ行った。近くに中学生らしい女の子が2人座ってアニメを見ていた。アニメに登場人物が出てくるたびにその子たちは、「あ、翼くんかっこいい!」、「ほらほら、岬くんが出てきたよ!」と小声で興奮しているのだ。

 彼女たちは、翼くんや岬くんの、言ってみれば「追っかけ」だったのだ。アニメの登場人物にも「追っかけ」がいるのだなぁと感慨深かった。

 考えてみれば、「AKB48」や「嵐」は生身の人間だが、ファンはいくら熱狂しても、結局のところ彼女ら彼らを実際の恋人にすることはできない。その意味において、アニメのアイドルも同じことである。

 だから、姿かたちはもちろん、声まで人工的に作られた完全なバーチャルアイドル「初音ミク」に「追っかけ」がいても、不思議はない。(もっとも「初音ミク」は実際に追っかけなくても、パソコンに取り込むことができるし、自由に歌わせたり踊らせたりすることができる。その分、「憧れ度」は昂まらないかもしれないが。)