「有意水準5%で仮説は採択される」というと難しいが、大ざっぱにいうと「ある薬が効く」と主張する研究論文が20編あると、そのうち1編(5%)程度は「効かないのに効くと主張している誤った論文である」と理解してもよい。
研究者は「効く」と信じたから論文を書いた。もし「効かない」という結果しか出なかったら、研究者はその事実をいちいち論文にしない。つまり、「効く」という論文しか世に出ない。これを「出版バイアス」という。世に出なかった「効かない」というデータを、ネガティブデータと呼ぶ。
ネガティブデータが世に出ないと、薬に関する情報が偏ってしまう。そのため、すべての薬の治験データを登録せよという運動が起こっている。
医者が使用する「真正の薬」でさえ、こうして物議をかもしているのだから、サプリメント会社に「何々に効く」なぞと言わせたらどうなるか、結果は明らかである。
研究者は「効く」と信じたから論文を書いた。もし「効かない」という結果しか出なかったら、研究者はその事実をいちいち論文にしない。つまり、「効く」という論文しか世に出ない。これを「出版バイアス」という。世に出なかった「効かない」というデータを、ネガティブデータと呼ぶ。
ネガティブデータが世に出ないと、薬に関する情報が偏ってしまう。そのため、すべての薬の治験データを登録せよという運動が起こっている。
医者が使用する「真正の薬」でさえ、こうして物議をかもしているのだから、サプリメント会社に「何々に効く」なぞと言わせたらどうなるか、結果は明らかである。