JULIE LONDON I Left My Heart I San Francisco
名曲「思い出のサンフランシスコ」で言うなら、when I come home to you...からがサビである。「サビ」という言葉は、私が高校で音楽活動をやっていた昭和40年代には、すでにあった。
それ以後、日本の歌謡曲でもサビがはっきりしてきたように思う。三波春夫の「大阪万博の歌」は、「1970年の、こんにちは」がサビである。尾崎紀世彦の「また会う日まで」は「2人でドアを閉めて・・」からが、はっきりとしたサビだ。
かぐや姫の「神田川」や森山良子の「この広い野原いっぱい」はまだサビが強くない。
メロディーの途中でコードを4度上げるのは作曲の常道だが、これはサビとは言えないだろう。だが、5度上げるとサビのように聴こえる。アメリカ黒人のブルースは基本的に次のようなコード進行で、この進行の12小節が延々と繰り返される。
CFCC
CCCC
GGCC
これだと9小節目のGからがサビのように聴こえる。でも、まだサビの部分で盛り上がるほどではない。サビで朗々と歌い上げるようになったのは、もっとあとのことだ。
まして、ももクロらの歌のように「前サビ」なんてあり得なかった。だが、歌の要素で消え去ったものもある。「思い出のサンフランシスコ」で言うなら、I left my heart... と本題に入る前に語りのような長めの前置きがある。むかしの歌には、これがあったのだが今はない。
こうしてポップスはどんどん変わっていく。
名曲「思い出のサンフランシスコ」で言うなら、when I come home to you...からがサビである。「サビ」という言葉は、私が高校で音楽活動をやっていた昭和40年代には、すでにあった。
それ以後、日本の歌謡曲でもサビがはっきりしてきたように思う。三波春夫の「大阪万博の歌」は、「1970年の、こんにちは」がサビである。尾崎紀世彦の「また会う日まで」は「2人でドアを閉めて・・」からが、はっきりとしたサビだ。
かぐや姫の「神田川」や森山良子の「この広い野原いっぱい」はまだサビが強くない。
メロディーの途中でコードを4度上げるのは作曲の常道だが、これはサビとは言えないだろう。だが、5度上げるとサビのように聴こえる。アメリカ黒人のブルースは基本的に次のようなコード進行で、この進行の12小節が延々と繰り返される。
CFCC
CCCC
GGCC
これだと9小節目のGからがサビのように聴こえる。でも、まだサビの部分で盛り上がるほどではない。サビで朗々と歌い上げるようになったのは、もっとあとのことだ。
まして、ももクロらの歌のように「前サビ」なんてあり得なかった。だが、歌の要素で消え去ったものもある。「思い出のサンフランシスコ」で言うなら、I left my heart... と本題に入る前に語りのような長めの前置きがある。むかしの歌には、これがあったのだが今はない。
こうしてポップスはどんどん変わっていく。