((有)ケーツープロジェクトのHPより引用。)
中東情勢の緊迫もあってかガソリン価格が上昇しています。報道によれば5年ぶりの高値になったそうです。テレビは街の人たちにインタビューして「ガソリンが上がると本当に困る」という声を拾っています。
そこで、ガソリンの値上がりで(自家用車の場合)街の人たちはどれだけ困っているのか、計算してみました。
私たちの世代にとって自家用車は贅沢品というイメージがあります。なるべく、いい車に乗りたいという欲望もあります。
ここで、そこそこの自家用車を切りのよい200万円としましょうか。それで何キロメートル走るか。4万キロも走れば、そうとう走ったことになるでしょう。地球1周分の距離です。
ガソリン1リットルで15キロメートル走れるとしましょうか。20キロ以上走れるかもしれませんが、まあ低めに見積もっておきましょう。
ガソリンの値段は1リットル150円くらいのときが長かったですね。これで4万キロ走ると、ガソリン代は40万円かかることになります。
自動車本体が200万円。それに税金や保険や車検代を入れると少なくとも20万円くらいはプラスになりますね。それに対して、ガソリン代が4万キロ走ると40万円かかるわけです。
ここで、ガソリン代が1割上がると、44万円となって4万円上がります。200万円の車を潰すほど走らせて、ガソリン代の値上がりは4万円です。自家用車は贅沢品ですから、4万円の値上がりが惜しければ軽自動車に乗ればよいのです。あるいはスクーターに。それがイヤで並みの乗用車に乗りたければ、4万円支払ってください。
200万円の車に乗っている人にとって、4万円の値上がりは困る困ると言い立てるほどの数字なのか、疑問が残るところです。
(以上は自動車だけに焦点を当てた計算です。燃料価格が上がると光熱費をはじめ、いろんなものが値上がりするので家計への影響はあるでしょう。ですが、テレビのインタビューに「困る困る」と言っていた人たちが、そこまで考えて言ってたのかは甚だ怪しいと思います。)