院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

男女が似すぎるとどうなるか?(1)(生物としての人間の男女の役割分担)

2014-06-22 05:57:34 | 生物

OCN TODAY より引用。)

 生物はきわめて精妙な仕組みをもっています。種によって固有の本能や習性があって、それによって種の保存が実現されています。

 たとえば皇帝ペンギンは、2か月間マイナス40度の環境でオスが飲まず食わずで卵を温めます。そのときメスは、2か月間海に出て食料を獲ってきます。これらの習性によって、皇帝ペンギンは極寒の地での種の保存を可能にしています。

 人間は原始の姿では、どのような習性で子育てを行ってきたのでしょうか?太古の昔には粉ミルクなんてありませんでしたから、乳離れするまでは赤ちゃんは母親に育てられていたと考えられます。

 赤ちゃんの側にも習性があって、赤ちゃんは頬に乳首が触ると、そちらの方向へ首を向けます。これを吸啜(きゅうてつ)反射といいます。赤ちゃんがおっぱいがいらなくなるまでに成長すると、吸啜反射は消滅します。それが習性に従った場合の自然の成り行きです。

 父親が哺乳瓶を使って授乳することは、天与の習性や反射という恩恵に逆らうことにはならないでしょうか?自然の仕組みに従わない生き方には、どこかに無理がかかってくるように思われるのですが、それは杞憂でしょうか?