注文していたBTLステレオアンプ用IC(PHILIPS製TDA1557Q)が届いたので、早速修理に取り掛かった。先日のブログでも説明したが、現在使用されているIC(SANYO製LA4663)とピンアサイン(ピン配列)が異なるので逆付けにして、パターンとICの足をストラップ線で接続した(写真を見て自分でも驚いた!これぞタコ足配線・・良い子は参考になさらない様に)。
だがスイッチを入れても、音が出ない。入力信号を印加しても同じ。違う点というと、元ICはStand-byとMuteが別々の端子になっているが、今回使用したICはStand-byとMuteが共通端子になっている。Stand-byは電源ON時+4V、Muteは常時+1V位印加されている。今回のICについてONになる電圧を調べると5V以上(データーシートではMIN8.5V)だった。あまりON電圧を上げすぎると、ON時ボツと音が入るので8.5Vあたりがいいようだ。
トランジスタでやる方法もあるのだろうけど、フォトカプラを使って、基板側の+4VでONさせ、受光トランジスタのエミッタ抵抗を可変抵抗にして、ICの端子に印加して対処した。コレクタはICのVCC(約16V)を印加してある。
Stand-by電圧を調整していて、気が付いたのだが、ギリギリのところにあると、時間経過(温度上昇か?)と共に片CHが聞こえなくなってくる(IC交換前の症状と同じ)。従って、IC交換しなくても、Stand-by電圧を上げてやれば、正常に鳴ったかもしれない。だから、本当の原因はStand-by制御回路不良かも知れない。
音が出たので、組み込んで鳴らしてみたら、モノラル時、音が広がってしまう。スピーカー極性が逆の様だ。データーシートを見ても間違い無いと思ったが、端子極性の呼称がLとRで反対になっていた。いまさら分解するのも大変なので、見える所にあるスピーカー接続コネクタの接続線を入れ替えして対処した。
異なるICで代替して、綺麗に迫力あるサウンドで鳴ってくれると、やったー!といった気分になる。12時間連続稼動させているが、問題無いようである。でも、放熱フィンがかなり熱くなる。