トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

TX-710チューナー修理依頼・日立製トランジスタは劣化し易い?

2011-02-16 11:15:04 | オーディオ

パイオニア製TX-710チューナーで、以前の修理記事を見た方から、同じ症状なので修理御願い出来ないかとメールが有ったので、取り敢えず診断することで送ってもらった。
音声出力がガサガサ言って出ないという症状らしいが、到着して電源を入れても正常に聞える。約12時間経過しても問題無しなので、本人に接続されるアンプ側に問題無いか確認してみたが問題無いとのこと。
丸1日電源を入れっぱなしにしたところで、同じ症状が右チャンネルで発生した。
内部の音声増幅基板にあるトランジスタ2SC1344を動かして見るとガサガサ音が変わり、場合によっては正常に戻る。
モールド内でリード線とチップ間接続が不完全になっているのかもしれない。
多分、このトランジスタを交換することで治るだろうと、若松通商に注文した(105円/個)。
前回は2SC3331で代用している。
高周波増幅からMPX回路までは、調整ずれ(検波回路の同調ズレ、セパレーション調整、FM周波数トラッキング)は有ったものの調整出来、部品の不良は無さそうだ。
日立製のトランジスタで思い出したが、トランシーバTS-770で大量に使っていた2SC460Bも日立製で、半分(20個中10個)が劣化していて、パナソニック製2SC829Bに全て交換した。
通常の使用ではトランジスタの劣化は滅多に無いのだが、この時代の日立製トランジスタは何か問題が有ったのだろうかと疑いたくなる。

コメント (2)
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