先日のブログで不具合報告したアンリツ製レベルメーター (MTV-17A受信器)だが、その後調査しているうちに何故か正常動作(75Ωアンバランスが動作していない)する様になった。600Ωバランスも問題無し。
組立するのにBNCコネクタ配線が最短になっているので、手探りでネジ止めしなくてはならず、これが大変だった。これが元で、同軸芯線が切れてしまい、これが判らず修理でも少し手間取った。
塗装部分はテープ剥がしの跡が有ったので「粘着剥がし剤」を塗布したところ綺麗になった。
写真はアルミ製シールドケースを外した状態です。写真左が装置上段の基板で、左側がインピーダンス変換+アンプと40dBハイインピーダンスアッテネータ、右側が各インピーダンスのアンプ部と思われます(この部分に使われているCANトランジスターのケースが触れないくらい熱いので心配)。下側のリレー群がアッテネータ切り替えです。
右側写真は装置下側の基板で、左側がソフォメーターのバンドフィルターとアンプです。右側が電源部です(トロイダルコアを使っており、漏洩磁束が少ないと思われます)とメーターアンプ回路と思われます。
10Hz~10MHzで±0.3dB以内で、レベルに於いても0~-60dBmで±0.5dB以内の表示となった。
メーターエクスバンド切替があるので、これに切り換えると±1dBの範囲が拡大表示される。
10kHzの校正信号により校正も可能(ずれが±0.05dB以下だった)。
さすがプロ用の測定器だ。前職の回路設計では、随分とお世話になった測定器で懐かしい。
半日放置して表示ずれは起きていないが、このまま、動作しつづけてほしいものだ。