謹賀新年

明けましておめとうございます。
今年もまた1年お付き合いのほどをよろしくお願い致します。

高松邦男調教師が勇退をされた。
若くして調教師になられたので、30年余りにおよぶ調教師歴があるが、70歳までの定年にはまだ9年も先である。

私が本格的に競馬をはじめた最初に、今で云うＧ１を勝利したのが高松邦男調教師が管理されてた「ブロケード」である。（実際にはこのレースの馬券は購入していないが）
鞍上の柴田政人騎手（現調教師）に対しても東北人という近親間と、寺山修司氏の著書とともにファンとして競馬にのめり込んでいった。
キョウエイプロミスが、ＪＣで初めて日本馬として連対したときには歓喜した。馬券は裏読みだったが、純粋な競馬ファンであり、そこにはつねに高松厩舎の大きな魅力があった。

柴田政人騎手の引退後、高松厩舎は大きな求心力を失い勝ち星から遠ざかっていく。
古くからの馬主を大事にしたこと、所属騎手の優先など、昭和の手法は時代遅れとして取り残されていく。今回の勇退にあたっての転厩馬も8頭と、師の中では早くから決断されていた感がみられる。

人がいて馬がいる。人の思いがあるから深い思い出が残る。
惜別の思いと、これまの競馬人生に感謝と労いの言葉を送りたい。