エビショウさんがついに調教師試験に合格したね。
J6メンバーのうち3人が調教師になったことになる。
松永幹夫氏は調教師になって久しいが実績を残している。
四位君はこれから開業だけど、3人の中で一番実績を残すような予感がする。
まぁ昔はほとんどが元騎手だったが、時代は大きく変わった。
競馬なんていうのはギャンブルだと割り切っていて、馬主さんも
「金は出すけど口はださないから、この馬を一流の馬へと育ててくれ」
的な感じで、調教師も海の物とも山の物ともつかない馬を預かって
その手腕で名馬に育っていくというのが昔気質だったからね。
いまは厩舎も企業となり、馬の育成より経営手腕が問われる世界になった。
優秀な馬を(馬主だったり、生産者だったり)どれだけ集められるか。
最初から走る馬を、上手く管理できる人が有能なトレーナーだ。
開業してすぐにノーザンファームの馬が入厩するような厩舎は
よほどのコネがあって、ある意味では優良トレーナーといえる。
何年かして馬脚をあらわす調教師もいるけれど。
優秀な番頭格だった調教助手が調教師になった場合は、
その手腕を周りも知っているから、いい馬も集まるよね。
それによって元の厩舎が衰退していく場合もある。
どこかの芸能事務所みたいだなぁ。
蛯名以外では、千直のスペシャリスト西田、後藤浩輝の弟分村田、関西の畑端騎手が。
西田なんてまだこれからの騎手って感じがするのにもったいない。
スピード自慢の西田らしく、それでしくじって一度騎手を辞めているからね。
その時の繋がりか復帰後に最も騎乗しているのがノーザンファームの馬で、
3番目が社台ファームの生産馬。人間本当に塞翁が馬だね。
村田は大分干されていたのでよくここまで我慢をしたと思う。
逆にいろんな意味でJRAもよく合格させたね。
後藤が村田の技量を高く評価していたけど、
騎乗技術だけでなく、人間性が問われるじゃない、特に関東は。
村社会だったころは、調教師が一喝して、騎手もすみませんと頭を下げたら
一件落着で、ほとぼりが冷めたらまた頑張ってと救いがあったが、
今や騎手も個人事業主だから、技量だけでは生き抜いてはいけない。
騎乗ミスは自分の下手さ加減を公表するようなものだから、言い訳せざるを得ないが、
実際に馬の出来が悪い場合でも、馬の出来が悪かったなんていったら乗せてもらえなくなる。
ジレンマだね。プライドもあるだろしね。
会社でもあるじゃん。優秀なやつほど出世できない。
豊さんなんて、プライドも技量もあるけどいつまでたっても低姿勢だものね。
思うに、騎手は続けようと思えば続けられるものだが、
調教師はダメなら廃業しなくてはいけないから厳しいよね。
横綱になるような人は長く大関にいてはいけないということがあるけど
調教師になるような人は、長く騎手をやっていてはいけないと思う。
かつ騎手をやめて長く調教助手をやっていてもいけないと思う。
次の目標がある人間は先手、先手で行動を起こすということだな。
そう先々の目標が見えている人間は、自分が調教助手だったとか
自分が調教師だったらという視点で物事が考えられるから発言が違う。
勉強や努力もするからね。調教師試験合格といえども、
これまでどれだけ徳を積んできたがこれからにつながるということか。
若いころの自分に言ってやりたいような言葉だね。
見栄とエゴの塊だからね。
お互い様。(笑)
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